大阪のよしもと漫才劇場に所属するお笑いコンビ・例えば炎(タキノルイ・田上)。芸歴6年目の彼らは『M-1グランプリ』準決勝に2年連続で出場し、『第55回 NHK上方漫才コンテスト』で優勝するなど、若手の中では躍進を続けています。
宝塚市の中学校で出会ったタキノルイと田上によるPodcast『例えば炎のあ、エレガンス』は昨年5月にラジオ関西Podcastでスタート。開始1周年を突破し、ついに番組初イベント『例えば炎のあ、エレガンス初イベント~キョロ、宝塚のスターになるよ!~』を8月2日(日)にソリオホール(宝塚市)で開催します。
このインタビューでは、番組の反響やイベントへの意気込みについて聞きました。(聞き手:狩森康伸/撮影:村田有花写真事務所)
――「例えば炎のあ、エレガンス」は配信1周年を迎えました。初めてのラジオ(Podcast)レギュラー番組ですがいかがですか?
タキノ:最初は12回の期間限定配信から始まったので、レギュラー化できるかギリギリの戦いみたいな感じで。緊張感があって、ギラつきながら1本1本収録していました。でも今は「いろいろやってみて、どれかハマればいいな」という感覚で見つけながらトークできるのがありがたいです。
田上:2週間に1回収録があるので、自分の生活を振り返られるようになりました。ラジオがなかったら、多分もっと流れていっていたので。立ち止まって過去のスケジュールを見る習慣がついて、僕はめっちゃありがたいです。
――テレビや劇場との違いは感じますか?
タキノ:相方と2人だけの世界ではあるんで。テレビとか劇場とかはやっぱりお客さんを笑かさないと意味ないですけど、ラジオの場合はどっちかが笑ってたらいいし、笑かし合ってたら楽しそうな番組にできるので。それが結構いいなと思います。
――逆に難しさは感じていますか?
タキノ:2人でエスカレートしちゃうというか。目の前にお客さんがいたら「この辺で退いたほうがええな」ってわかるんですけど、反応がないと「この話どこまで広げていいんやろ」って思うことがありますね。
田上:僕は、「あれ」とか「これ」とか未だに言っちゃいますね。普段の感じでしゃべっちゃうんで……。
――仕事でいろんなところに行かれていますが、その先で「これラジオで話せるな」と考えたり、事前にトークを準備されたりしますか?
田上:タキノは僕の話が好きじゃないので(笑)。笑ってもないし、相槌も打たんし……。「(自分が)次何しゃべろうかな」みたいな顔でトークを聞かれるので、ほんまに話したいエピソードがあるとき以外は用意してないです。タキノがこの話するやろな、とかリスナーはこれについて聞きたいやろなということをパスするようにはしています。
――番組の反響は感じますか?
タキノ:「ラジオ聴いてます」ってめっちゃ言われるようになって。劇場は観に来ないけど、ラジオだけは聴いてますという方も増えたのかなと。なんか広がったなっていう感じはあります。ラジオ好きのお笑いファンの方とか、番組をやっていなかったら届いていなかった人が「ネタを観てみよう」「応援してみよう」と思うきっかけになっているなというのは感じています。
マダムにも「聴いてます」と話しかけてもらいましたからね(笑)。男性の方に声をかけられることも増えました。「応援してます」より「ラジオ聴いてます」の方が声をかけやすいんですかね。結構(ファンの層が)広がったなと思います。
田上:今までは劇場から入ってくる人が多かったけど、入口が劇場とM-1とラジオの三本柱になった感じです。男子高校生や大学生から、電車で「聴いてます」と声をかけられたときはびっくりしましたね。劇場ではあまり見ないタイプだったので。
――番組だからこそ感じられる相方の魅力は?
タキノ:ネタでは支離滅裂なボケをやってもらったりしてるんですけど、ラジオでは「普通にしゃべれるんや」とか「田上会話うまいな」とかっていうギャップが見られますね。
田上:リスクヘッジができるところですかね。僕は一回、怒りに任せて言ったことが、番組で問題になりましたけど(笑)。タキノも意見は言っているんですけど、うまいことどっちとも取られへんように言うのがうまいなと思いました。
タキノ:僕は話術に長けているので。田上とバイトしてたときも、みんなで「昼ごはん何食べに行く?」って話題になったら、必ず僕が食べたいものにみんなを自然に誘導して食べたくさせてました。
田上:途中で騙されていることに気づきましたね。メンタリストの劣化版みたいなことをしてくるんですよ。自分が食べたいものを言う順番を工夫したりして。





