第108回全国高校野球選手権兵庫大会は、10日、2回戦の16試合が行われ、尼崎・ベイコム野球場の第1試合では、シード校の仁川学院が登場した。
プロ野球・阪神の佐藤輝明選手の母校としても知られる、仁川学院。序盤は1回戦を勝ち上がってきた三木の勢いに押され、2点を先行される苦しい立ち上がり。そのうえ、先発したエースの清水想選手(3年)が3回途中、アクシデントにより降板を余儀なくされてしまう。
しかし、緊急登板となった2番手投手、主将の古谷洋選手(3年)がその後の相手を零封すると、打線も好投に応える。
6回裏、7番・杉田伍世選手(3年)の2点タイムリーヒットで試合を振り出しに戻すと、7回裏には足を絡めた攻撃と2本のタイムリーヒットで2点を奪い、逆転に成功。4-2で接戦を制した。

試合後、好リリーフを見せた古谷選手は、「いきなりの登板ですごい緊張したが、なんとかここに一番いいピッチングを持ってこれた。自分はエースの清水を援護するピッチングをしようと思っていた。逆転しても油断せず、最後まで全力で投げ切ろうという気持ちでいた」とコメント。
同点に追い付く前の6回表、味方のセンター・西村十輝選手(3年)のファインプレーに勇気づけられたといい、「あのおかげで(チームが)盛り上がって、流れが来て良かった」。9回表は2アウトから3連打を浴び満塁のピンチもあったが、「自分を信じて、最後、思い切ってストレートを投げた」。その強い気持ちで最後はサードライナーに打ちとり、チームに勝利をもたらした。
「みんな仲が良くて、誰かがミスしても、その人の分まで頑張るぞっていうベンチの声がすごい。そういう声もあって、助け合える。負けても、後半から追い付ける力があり、いいチーム」と、今年のチームを語る古谷主将。
開会式では先導役も務めたチームリーダーは、「シード校というのは関係なく、一個一個、一戦必勝でやっているので、全員で協力して、『次も絶対勝つ』という気持ちで、気持ちで負けずにやっていきたい」と、次の戦いに目を向けていた。

また、仁川学院の辻元伸一監督は、エースの負傷を心配するも、「全員で1点1点(取り返し)、耐えてよく逆転できた」と振り返り、古谷主将の好投には「様様です!」と称賛。「三木さんは一回勝ってこられているので、その勢いでドーンと来られた」と相手の三木の粘り強い戦いをリスペクトしたうえで、「三木さんの分までやっていきたい」と次戦の勝利を誓っていた。
仁川学院は14日に行われる3回戦で、宝塚東と対戦する。





