知られざるスイス絵画の異才ヴァルザー 初の大回顧展 幻想の世界と明治日本を活写 大阪中之島美術館

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カール・ヴァルザー 《祇園祭、京都・八坂神社》 1908年 新ビール美術館
カール・ヴァルザー 《歌舞伎の一場面(『壇浦兜軍記』より「阿古屋琴責」)》 1908年 ゴットフリート・ケラー財団(新ビール美術館寄託)

 本展では、画家としてだけではないヴァルザーの豊かな創作世界へも足を踏み入れる。第3章では、弟ローベルトの著作をはじめ、トーマス・マンやヘルマン・ヘッセらの書籍のために手がけた挿絵や装幀を紹介。線描の美しさと構図の巧みさが際立つ原画からは、紙の上でも際立つヴァルザーの造形感覚が伝わってくる。さらに第4章では、舞台美術家としての仕事に焦点を当てる。演出家マックス・ラインハルトらとともに手掛けた「ロミオとジュリエット」「フィガロの結婚」「カルメン」などの舞台装置や衣装デザインなどを展示。初期からの持ち味であった物語性が、ステージの仕事で花開いた様子がうかがえる。

カール・ヴァルザー 《ゲルハルト・ハウプトマン作『グリゼルダ』舞台美術のための下絵:第1幕、第2場、ガレリア》 1909年 ゴットフリート・ケラー財団(新ビール美術館寄託)

 本展を担当した大阪中之島美術館の清原佐知子学芸員は「優れた画力で描かれる謎めいた魅惑の世界、絵画制作にとどまらない多彩な活躍ぶり、そして関西との縁。ヴァルザーの画業には、さまざまな見どころがある。展覧会を通じて、1人でも多くの人とこの画家の素晴らしさを分かち合いたい」と話した。会期は9月27日(日)まで。

カール・ヴァルザー 《歌舞伎の女形[阿古屋](《歌舞伎の一場面》のための習作)》 1908年 ベルン美術館(友の会) © Kunstmuseum Bern
カール・ヴァルザー 《ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト作曲『フィガロの結婚』衣装デザイン:変装する小姓》 1911年 新ビール美術館

◆「スイス絵画の異才 カール・ヴァルザー」
会場 大阪中之島美術館 4階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1)
会期 2026年7月4日(土)~9月27日(日)
休館日 月曜日と7月21日(火)
※7月20日(月・祝)、8月10日(月)、24日(月)31日(月)、9月7日(月)、14日(月)、21日(月・祝)は開館
開場時間 10:00~17:00(入場は16:30まで)
※8月28日(金)、9月4日(金)、11日(金)と9月18日(金)~27日(日)は20:00まで延長(入場は19:30まで)
観覧料(税込) 一般1800円、高大生1300円、小中生500円
問い合わせ 大阪市総合コールセンター 06-4301-7285(8:00~21:00 ※年中無休)

大阪中之島美術館公式HP https://nakka-art.jp/

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