自然の力を利用したクーラーで凉を体感 六甲山で氷室開き

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 神戸市灘区の六甲山上にある展望台「六甲枝垂れ」で、13日、天然の氷を貯蔵した氷室の扉を開き、六甲山上に吹く風を取り入れて涼しさを楽しむ「氷室開き」が行われ、訪れた人は自然のクーラーによる冷風を体験しました。

 氷は冷蔵庫が普及するまでは大変貴重でした。標高900メートルほどの六甲山では、その昔、ため池に厚く張った天然の氷を冬の間に切り出して氷室に貯めておき、春から夏にかけて神戸や大阪へ運び、販売していました。当時、氷を運んでいた道は、「アイスロード」という名前でハイキングコースになっています。

1月26日に氷を貯蔵した氷室の様子 画像提供:六甲山観光株式会社
1月26日に氷を貯蔵した氷室の様子 画像提供:六甲山観光株式会社

 この歴史を今に伝え、環境にやさしい自然の涼しさを体験してもらおうというのが「氷室開き」です。例年1月の大寒の頃に、氷棚と呼ばれる浅いプールで作った氷を切り出して、展望台の内部にある「氷室」に貯蔵。そして、六甲枝垂れが開業した7月13日に合わせて、氷室の扉を開き、外からの風を通して冷やした空気を人が集まる部屋「風室」に送り込みます。

氷室の扉を開けたところ(7月13日) 画像提供:六甲山観光株式会社
7月13日 氷室の扉を開けたところ 画像提供:六甲山観光株式会社
画像提供:六甲山観光株式会社
画像提供:六甲山観光株式会社

 去年は氷棚で氷を作ることができず、六甲山スノーパークのゲレンデの雪を切り出して氷室に貯蔵しましたが、7月に氷室を開けるとすべて溶けていました。今年は氷棚で十分な氷を作ることができ、約24トンの氷を氷室で貯蔵。そして、扉を開けると、4割ほどの氷が残っており、自然のクーラーによる風が風室に流れ込みました。この日午前9時の神戸市街地の気温は29.5度、六甲枝垂れの外の気温は27.4度でしたが、風室の中は21度ほどで、訪れた人たちは快適な涼しさを実感したようでした。
 この体験は、氷が溶けてなくなるまで行われ、担当者は「8月中旬ごろまで楽しめるのではないか」と話しています。

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