6月10日、阪神・淡路大震災からの復興を願い、犠牲者を悼む『しあわせ運べるように』を作詞・作曲した神戸親和大学教授の臼井真(うすい・まこと)さんが死去した。享年65歳。

神戸市東灘区に生まれた臼井さんは1995年1月17日、神戸市立小学校の音楽教諭を務めていた際に被災し、自宅は全壊した。がれきと化した街に子どもの歌声が響くイメージが浮かび、身を寄せていた親族宅で合唱曲を書き上げた。故郷は必ずよみがえるという思いや、子どもたちへのエールを込めている。

斎藤元彦・兵庫県知事、久元喜造・神戸市長が“追悼の言葉”を述べた。

【斎藤・兵庫県知事】
臼井真さんのご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。 阪神・淡路大震災という兵庫県の大きな試練の中で生まれた『しあわせ運べ るように』は、復興への希望と命の尊さを伝え、多くの県民に勇気を与えてきました。
また、全国の被災地で歌い継がれるとともに、10か国語以上に翻訳され海外にも広がり、多くの人々の心に寄り添い続けてきました。
私自身も、昨年1月、天皇・皇后両陛下にご臨席いただいた阪神・淡路大震 災30年追悼式典での献唱をはじめ、この歌に触れるたびに、人々の心を一つにし、震災の経験と教訓を未来へつなぐ力を実感してきました。
臼井さんの遺(のこ)された思いは、これからも世代や地域を超えて受け継がれていくものと確信しています。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

【久元・神戸市長】
阪神・淡路大震災からの復興を願って生み出されたこの歌は、傷ついた市民を励まし、希望を届ける歌として、そして神戸市歌として、今も世代を超えて歌い継がれています。
復興を象徴する歌を生み出すとともに、長年にわたり本市の音楽教育にご尽力されてきた臼井さんの突然のご逝去は、誠に痛惜の念に堪えません。私も一度、大学での講義を見学致しました。音楽性、人間性ともに素晴らしかったことを思い起こします。市民を代表して、心より哀悼の意を表しますとともに、ご遺族のみなさまに謹んでお悔やみを申し上げます。




