大麻由来の違法薬物を含む液体をアメリカから密輸しようとしたとして、厚生労働省・近畿厚生局麻薬取締部は7月21日までに、兵庫県尼崎市の解体工の男(23)を 麻薬及び向精神薬取締法違反と麻薬特例法違反の各容疑で逮捕・送検した。

男は今年(2026年)2〜5月、大麻由来の違法薬物「テトラヒドロカンナビノール(THC)」を含んだ液体約1.5キロを、アメリカから5回に分けて関西国際空港と成田空港から密輸、その一部を使用した疑いが持たれているが、麻薬取締部は男の認否を明らかにしていない。

いずれも税関職員が国際宅配貨物のX線検査で発見した。
液体は褐色で、粘度が高いため液漏れしにくいのが特徴。
金属製のフライパンやグリルパンの間に、保水性がある紙に包んだ状態で隠されていた。

捜査関係者によると、男は麻薬の密輸グループの一員とされ、SNSで闇バイトとして密輸した薬物の受け取り役に応募したとみられる。
グループを構成する年齢層は、10代後半から20代が多く、低年齢化が著しいという。
また、神戸税関は7月21日までに、男を関税法違反(禁制品輸入)容疑で神戸地検に告発した。

財務省によると、2025年に全国の税関で摘発した不正薬物件数は1000件。前年(2024年1012件)よりわずかに減少したが、押収量は約3,200kgと増加(前年比プラス15%)した。
このうち、大麻草の押収量は約1200kgと増加(同約4.5倍)し、THCなどの押収量は約320kg(※)だった。
神戸税関ではTHCの摘発は同年で8件にのぼった。
*法改正により2024年12月12日以降の摘発分から計上されているため、前年比を示すことはできない





