夏の高校野球兵庫大会 4強の明石商 準決勝は神戸国際大附戦「目の前の試合を100%でやっていく」

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 第108回全国高校野球選手権兵庫大会は22日に準々決勝が行われ、明石商は加古川西を9-3と下し、2年ぶりのベスト4進出を果たした。

5回裏、明石商・足立海晟選手のタイムリーツーベースヒットでホームに帰ってきた岸川孔史選手と市村徹平選手(写真:ラジオ関西)

 5回戦のベスト16で優勝候補の報徳学園にコールド勝ちした明石商。狭間善徳監督は「だいたい一番強いところに試合で勝つと、次の試合で負けるもの。強いチームに勝つと、そこから優勝して甲子園に行くというのを聞いたことがない。そういうところで(気を)引き締めていかなあかん」と、チームを引き締め、今回の加古川西戦に臨んだという。

 その思いは、3年生を中心に、選手全体にも浸透。「報徳戦が終わった後、強いチームを倒したら気持ちが浮かれがちなので、昨日(21日)の練習からもう1回みんなに、『ここで負けたら一緒やから』という話をした」と、市村徹平主将(3年)。チームのつなぎ役で、2番打者として活躍を続ける岸川孔史選手(3年)も、「主将の市村の言葉を筆頭に、みんなですごく気を引き締めて、『次の、目の前の1勝を取っていこう』と話をしていた」と明かす。

 1回表に先手こそ取られたが、「9回ある中で最初の1点だったので、焦らずにゆっくり1点ずつ取って逆転していこうという話をしていた」と岸川選手。チームはあわてることなく相手を攻め立てると、2回裏、山本慶太選手(3年)のスクイズですぐに同点に追い付き、3回裏に市村主将のタイムリーヒットなどで逆転に成功。5回裏には今大会初出場で5番に抜擢された足立海晟選手(2年)がレフトオーバーのタイムリーツーベースヒットを放ち、満塁走者を一掃。さらに7回と8回にも1点ずつを加え、相手を突き放した。

 投げては、今大会初先発の左腕・田中逢介投手(3年)が、指揮官も「なかなかいい球が行っていた。今日は合格点」という内容で、粘りのピッチングを披露。2番手として登板した2年生エース・仲吉泰清投手も4回を完封した。

初先発で奮闘した明石商の田中逢介投手(写真:ラジオ関西)
今大会初出場で2安打4打点と活躍した足立海晟選手(写真:ラジオ関西)

 着実に勝利を積み重ね、兵庫4強に返り咲いた明石商。次戦の相手は秋の兵庫を制し、神宮大会準優勝、春のセンバツにも出場した強豪・神戸国際大附に決まった。

「試合を重ねていくごとに、みんなが『甲子園に行く!』という強い気持ちで、1つになっている」と、今のチームを語る市村主将。神戸国際大附戦に向けては、「報徳戦と一緒で、圧倒的に向こうのほうが(力は)上だが、徹底することを徹底して、僕たちがやってきたことを信じて、監督さんの野球をして、メンバー外の人や応援してくれている人のために戦うという気持ちで、全力でやっていきたい」と必勝を誓った。

 また、岸川選手も「先を見ずに、まずは準決勝で、目の前の一つひとつを(戦い)、やれることをやって、しっかり明商らしく勝っていきたい」と静かに闘志を燃やしていた。

「初回に(相手を)1点で抑えたのが大きかった」と、狭間監督。次戦に向けては「目の前の試合を100パーセントで向かっていく。そのために、今から準備していく。うちは準備がなければ無理なんで」と、これまでの試合後と同じく、準備の重要性を説いていた。夏を勝ち抜く術を知る名将のもと、明石商は24日の準決勝第2試合でも、ミーティングなど入念な準備を経て、虎視眈々と強敵からの勝利を目指す。

伝令を送り出す明石商の狭間善徳監督(写真:ラジオ関西)
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