夏の高校野球兵庫大会 13年ぶり8強の西脇工、奮闘及ばず惜敗 鳥井監督「どうにかしたかった…」

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 第108回全国高校野球選手権兵庫大会は22日に準々決勝が行われ、13年ぶりにベスト8に進んだ西脇工は、須磨学園に2-3と惜敗。甲子園出場を果たした2013年以来となるベスト4進出はならなかった。

 この準々決勝では、先手を取られながらも2年生エース・本郷仁一投手が粘り強く投げぬき、8回126球、3失点と、試合を作った。攻撃では4回表の2得点で一時は逆転したが、6回以降は須磨学園の崔(さい)利宇投手(1年)、大貝昂平投手(3年)の前に、ヒットを打たせてもらえず。本来、後半の粘り強さを特徴としていたチームだが、今大会で初めて6回以降に得点できないまま、試合を終えることになった。

試合後の西脇工の選手たち(写真:ラジオ関西)

「後半に1点をとって、悪くても同点にして延長タイブレークで逆転するんだと、そんな話もしていたが、打ち崩せずおさえられて、チャンスでも打てなかった。そこが負けた要因」と話すのは、今大会の西脇工の主軸の1人、山口英虎選手。

「ベスト8に行けたことは1つよかったが、最後に打てていたら……。打ちたい気持ちが強すぎて、体が開いてしまった。そこはまだ甘いところだった」と勝負どころで打てなかったことを悔やんだ。

 背番号1は本来、投手としてマウンドに立ちたかったところだが、今大会で投げる機会は訪れず。野手としての活躍に終始した。「一番感謝しているのは、ずっと投げていた本郷。ずっと迷惑をかけてきた。2年生やのにずっと投げさせていた。一番『ありがとう』と言いたい」と、後輩左腕を労った。

 それでも、今大会のチームについては、「最初のほうはバラバラで、勝てるんかなというチームだったが、大会を通して、どんどんチーム力が上がってきて、このチームだからベスト8に行けたと思う」と話す山口選手。後輩たちには「秋の大会はピッチャーと守備が大事になる。そこをしっかりと頑張ってほしい」とエールを送っていた。

西脇工の背番号1、山口英虎選手。今大会は野手として出場を続けた(写真:ラジオ関西)

 一方、試合後、西脇工の鳥井賢治は、次のように率直な思いを語る。

「練習試合のように公式戦をやろう、公式戦は練習試合のようにやろうと、ここまでやってきた。本当に練習試合のような感じでできていたのかなと思うが……。どの試合も負けかけそうなところがあったが、一番、今日が『全然いけるぞ』という試合だった。どう総括していいか難しい」

 ベスト8は13年ぶり、ベスト16も9年ぶり。食事管理を徹底した「食トレ」の成果も出て、イニングを重ねても粘り強く戦えるチームに成長した。

 それでも届かなかった4強。「秋に2回、ベスト8にいっても、ベスト4にはいけなかった。今回もそう。結局、社、国際(神戸国際大附)、明石商と、この対戦のどちらかになった。ベスト4になると、運で上がってくるチームはない。そこが全然足りない。国際や社は連続で出てくる。まだまだ差が大きい」。

 新チームは、本郷投手をはじめ、これからが楽しみな選手もいるが、「キャッチャーは変わりますし、内野陣も大きく変わる。よく新チームで『あれだけ投げていたピッチャーが……』というのがあるが、そうなる可能性もある。だから、またみんなで(チームを)作らないといけない。一人では勝てない」と、指揮官はコメント。「いま、うずうずして、『早く野球をやりたい』と思っていた1、2年生はいると思うので、その気持ちにも応えたい」と、イチから始めるチーム作りに意欲を燃やしていた。

5試合すべてで投げ、3試合で完投した西脇工の2年生エース・本郷仁一投手(写真:ラジオ関西)
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