第108回全国高校野球選手権兵庫大会は24日、ほっともっとフィールド神戸で準決勝の2試合が行われ、第2試合に登場した春のセンバツ出場校・神戸国際大附は、明石商に延長10回タイブレークで5-6と敗戦。2季連続の甲子園出場はならなかった。

1回裏に幸先よく2ランホームランで先制し、その後も小刻みに得点。エース左腕・秋田依吹投手(3年)の粘り強いピッチングもあり、主導権を握ると、7回裏の1点で相手を突き放し、4-2で9回表を迎え、勝利は目の前にあった。

しかし、1アウトから、エラー、ヒット、相手の送りバントで2、3塁に進められると、秋田投手の渾身の129球目は、無情にもライト前に転がり、土壇場で同点に追い付かれた。延長10回タイブレークではミスも絡んで2点を勝ち越されると、その裏、フォアボールによる押し出しで1点を返したが、あとの打者が打ち取られ、ゲームセット。最後は勢いに勝る明石商に押し切られた。
無念の敗戦に、秋田投手は涙が止まらず、ほかの選手たちも茫然自失の様子だった。

「悔しい気持ちでいっぱい」と、率直な思いを語ったのは、先制のホームランを放った石原悠資郎選手(3年)。「なかなか大量得点がとれていなかったが、しっかり守備でリズムをとって攻撃につなげようとやっていた」というように、流れはほぼ神戸国際大附が握っていた。それだけに、敗戦のショックは大きかった。

主将の井本康太選手(3年)は、「明石商さんが粘り強く最後まで、勝つということに対してどん欲に立ち向かってきた。それに対して、自分たちが弱気になってしまって、その圧というのがとてもすごかった」と振り返る。
春のセンバツで九州国際大付に延長11回タイブレークで3-4と逆転サヨナラ負け。そのリベンジを期すため、「この夏にもう一回甲子園に戻るぞと、チーム全員で言っていた」(井本選手)と、甲子園出場はノルマだった。「甲子園でああいう負け方をして、『甲子園の借りは甲子園でしか返せない』と思っていたので……悔しい」、石原選手の言葉は、チームの思いそのものだった。
「今日も応援してくださった保護者の皆さんをはじめ、毎日バッティングピッチャーだったり守備だったりでサポートしてくれた仲間たちを、甲子園に連れていくことができず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」と、井本選手。
後輩たちへのメッセージとして、「本当に気持ちだけは絶対に負けてはいけないと思うので、勝ちにもっとどん欲になって戦ってほしい。1点差のゲームをものにしてほしい」と気丈に語った。






