「どんな出会い方でも、大切に思い合えるなら」 上坂龍之介監督が語る、初作品『レンタル家族』

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 映画監督の上坂龍之介さんが、このたび、ラジオ番組に出演。初監督作品『レンタル家族』に込めた思いや、映画監督を志したきっかけ、そして、作品の原点となった祖父への思いを語りました。

映画監督の上坂龍之介さん、番組パーソナリティーのシンガーソングライター・川嶋あいさん

 上坂さんが映画監督を志したきっかけは、小学生のころに観た映画『ラストサムライ』でした。

「父が洋画ばかり観ていたので、映画は海外の人しか出演できないし、作れないものだと勝手に思っていたんです。でも、『ラストサムライ』には日本人の方も出演しているじゃないですか。『日本人でも映画をやれるんだ』というところから、自分も映画をやりたいと思うようになりました」(上坂さん)

 初監督作品『レンタル家族』は、第23回中之島映画祭でグランプリを受賞。昨年末には、新宿の映画館で1週間限定公開され、連日満員となる盛況をみせました。

 作品のテーマについては、「これまでの人間関係の否定と、これからの人間関係の肯定」だと語ります。

「社会的地位や性別、年齢といった外的要因のせいで、本当は愛し愛される存在なのに一緒にいられない。そういうことを感じた経験があって。これからの時代は、どういう出会い方であったとしても、本人たちが大切に思い合える存在であれば、その関係を大事に育てていっていい。そんな思いで作りました」(上坂さん)

 一方で、「なぜレンタルサービスを題材にしたのか」と尋ねられることも多いといいます。

「僕のなかでは、別にレンタルサービスじゃなくてもよかったんですよ。あくまで描きたいことを演出しやすくするために、手段として使わせていただいた」(上坂さん)

 人生で最もつらかった出来事について尋ねられると、28歳のころに父方の祖父を亡くしたことを挙げました。

「映画監督になりたくて上京したのに、おじいちゃんに映画監督としての僕と、僕が作った映画を見せられなかった。『何のために東京に行ったんだろう』と考えて、『もうつべこべ言わずに映画を撮ろう』と(思った)。それで撮ったのが『レンタル家族』でした。おじいちゃんが作らせてくれたのかもしれません」(上坂さん)

 番組の最後には、悩みを抱える人へのメッセージも送りました。

「責任感が強く、頑張りすぎた結果、自分を追い込んでしまう人が多いと思います。どうせ頑張ってしまうんだったら、頑張らないことを頑張ってやってください」(上坂さん)

 さらに、「意外と、世の中には優しい人が多いと思っていて。1人で悩まず、友だちや家族にただ聞いてもらうだけでも心が楽になります。余裕のある人は、話を聞いてあげたり、横にいてあげたりするだけでも救われる人がいると思うので、お互いに助け合えたらなと。僕もそうしようと思います」と語り、番組を締めくくりました。

※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2026年7月12日放送回より

◆『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)◆
番組公式ブログ

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