神戸市内の国宝が、建造物と美術工芸品をあわせて5件となる見通しです。
今年5月、文化審議会は、神戸市北区山田町の「箱木家住宅」を国宝に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
現在、神戸市内の国宝は、東灘区の白鶴美術館が所蔵する「賢愚経残巻」と「大般涅槃経集解」、神戸市立博物館が所蔵する「桜ヶ丘銅鐸・銅戈群」、西区の「太山寺本堂」の4件です。箱木家住宅が正式に指定されると、建造物と美術工芸品をあわせて5件となります。
箱木家住宅は、兵庫県姫路市の旧古井家住宅とともに、住宅建築の歴史的な位置づけを明らかにするため、2018年度より合同調査が進められました。
建築史の研究者による構造や間取りの分析に加え、部材の加工痕の調査、炭素14年代測定による科学的分析、移築時の発掘成果の再検証など、多角的な調査が行われました。
調査の結果、箱木家住宅は14世紀に建てられた現存する最古の形態を残す民家で、中世の住居や建築技術を知る上で極めて高い文化史的価値があると評価され、国宝指定が適当と答申されました。
国宝の建造物は神社や寺院、城郭などが大半を占めていますが、住宅が国宝に指定されるのは国内で初めてとなる見込みです。





