歴史遺産や温泉、カニ、但馬牛など魅力満載な但馬地域 人口減少への取り組みも〜但馬県民局長

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 食の魅力では、神戸ビーフや松阪牛、近江牛などの素牛(もとうし)としても知られる但馬牛(うし)について「日本の黒毛和牛の99%は、但馬牛の血統につながると聞く」と胸を張った。食肉になると但馬牛(ぎゅう)と呼ばれ、柔らかな食感と濃厚な旨味が特長だ。

但馬牛(画像提供:但馬県民局)
但馬牛(画像提供:但馬県民局)

 但馬の食材で欠かせないのがカニ。9月には香住漁港でしか水揚げされないベニズワイガニ『香住ガニ』漁が解禁となり、香住ガニ祭りが開かれる。11月にはオスのズワイガニ『松葉ガニ』漁が解禁され、冬の観光シーズンの顔となる。メスは『セコガニ』と呼ばれ、地元のスーパーに並んだり学校給食で出されたりするなど、地域では身近な存在だ。上田県民局長は「セコガニは冬の晩酌のお供として楽しみ。日本四大杜氏の一つ・但馬杜氏による地酒もあり、松葉ガニとともに味わって」と微笑んだ。

但馬の冬の味覚・松葉ガニ(画像提供:但馬県民局)
但馬の冬の味覚・松葉ガニ(画像提供:但馬県民局)

 一方、地域の課題は人口減少。国勢調査によると、但馬地域の人口は2025(令和7)年の調査で14万4,000人で、5年間で約1万4,000人減った。同年の出生数も600人を下回った。人口減少は公共交通にも影響していて、JR山陰本線の城崎〜浜坂間や播但線の寺前〜和田山間が赤字ローカル線となっているという。

 こうした課題に対し、県民局ではさまざまな取り組みを進めている。今後3年間かけて香美町香住区にある余部(あまるべ)鉄橋の大規模修繕工事を実施し、工事の様子を間近に見学できるツアーを行う予定。「観光客の鉄道利用により、公共交通の利用促進に繋げたい」という。

明治45年から約100年間JR山陰本線の運行を支えてきた余部鉄橋(香美町)は、平成22年にコンクリート橋に掛け替えられた 元の鉄橋は一部が保存されているが、今年度から大規模修繕が行われる(画像提供:但馬県民局)
明治45年から約100年間JR山陰本線の運行を支えてきた余部鉄橋(香美町)は、平成22年にコンクリート橋に掛け替えられた 元の鉄橋は一部が保存されているが、今年度から大規模修繕が行われる(画像提供:但馬県民局)

 また、各市町の商工会などが個別に行っている子ども向け就業体験について、県民局が情報を集約し、発信を開始。さらに、県と3市2町の若手職員によるネットワーク「TJMつながりLab」も今年度新たに設置し、6月の初回には県職員31人、市町職員14人が参加したという。上田県民局長は「若手同士が気兼ねなく話せる関係性を築き、5年後、10年後につなげていきたい」と話した。

 今後のイベントも盛りだくさん。夏は但馬地域各地で花火大会が続く。その後、シルバーウイークを挟んだ9月18日から27日までは『豊岡演劇祭』が7年目のシーズンを迎える。「連休中、但馬にゆっくりと滞在して、たくさんの演目にどっぷりと浸ってもらいたい」と話した。

 また、スマートフォンを使ったスタンプラリーを但馬全域で実施中。24カ所のスタンプポイントを巡る企画で、このうち5カ所は謎解きポイントとなっている。スタンプを集める、または謎を解いて最後のキーワードで応募すると、但馬牛(すき焼用)などの賞品が抽選で当たる(2026年9月30日まで)。

但馬県民局 スタンプラリー(表)
但馬県民局 スタンプラリー(裏)

 最後に上田県民局長は、但馬の山間部を訪れる際には「熊鈴やラジオなどを持って、おいでいただきたい」とクマ対策を呼びかけた上で、「自然豊かな但馬にこの夏、ぜひ足を運んでほしい」と締めくくった。

 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2026年7月22日放送回より

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