スタジオジブリ作品の世界を表現した愛知県の人気施設「ジブリパーク」。その魅力を凝縮した体験型展覧会「ジブリパーク展」が大阪南港ATCギャラリー(大阪市住之江区)で開かれている。「来てみなけりゃ、わからない。」を合言葉に、見て、触れて、歩いて楽しめる参加型の企画で、すごろく形式でジブリパークを巡るような体験ができるコーナーや、作品中の食事にフォーカスした展示などのほか、大ヒット作『千と千尋の神隠し』の人気キャラクター「ハク竜」の大型立体造型物を初公開。同展は全国を巡回する予定で、大阪は最初の会場ということもあり、子どもから大人まで多くの来場者で賑わっている。会期は9月26日(土)まで。

ジブリパークは2022年、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」に開園した。広大な園内には「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5エリアが点在。物語を表現した建築や街並み、風景が展開し、豊かな自然の中を散策しながら作品世界を味わえる施設として知られる。今回の展覧会では、その魅力を会場内に凝縮。これまでジブリパークを訪れた人にも新たな発見がある、充実した内容となっている。
目玉の1つは、展覧会オリジナルの「小さなジブリパーク」。ジブリパークの5エリアを、すごろくのように巡りながら楽しめるコーナーで、パークの「ジブリの大倉庫」にある人気スポット「子どもの街」をモチーフに構成。床にはパークのポスターを模したすごろくのマスが描かれ、来場者自身がコマとなって思い思いに各エリアを巡る。途中には建物や風景を撮影できるフォトスポット、ゲームも用意され、見て、触って、回って楽しい仕掛けが盛りだくさんとなっている。
「ジブリの大倉庫」で人気を集めた企画展示も登場。「『食べるを描く。』増補改訂版」は、『千と千尋の神隠し』『となりのトトロ』『天空の城ラピュタ』など、スタジオジブリ作品に出てくる数々の食事シーンについて深掘りする。「なぜジブリ作品の料理は見る人の食欲を刺激し、おいしそうに感じられるのか」をテーマに、絵コンテや背景美術、制作資料を紹介し、その秘密を読み解いていく。『千と千尋―』で千尋の両親が大量に食べていた屋台、『となりの―』草壁家の台所や食卓も並び、作品づくりに込められた細部へのこだわりを隅々まで見ることができる。
そして大きな見どころは、本展が初公開となる『千と千尋の神隠し』の巨大なハク竜だ。主人公が心を通わせる少年「ハク」が竜になった姿を表した立体造型物で、青色の夜空の中、雲の上を飛ぶ白い姿は神秘的な美しさ。“ハク様”ファンならずとも写真に収めたくなる幻想的な雰囲気が漂う。そのほか『紅の豚』『思い出のマーニー』などの名シーンを表現したセットの中でも記念撮影ができ、名作の登場人物の一員になったような気分を味わえる。





