実際に体感してみると、開場前の夕方のピッチレベルではほんのり涼しさもあったが、2万6千人以上の観衆で埋め尽くされたナイトゲームでは、試合の熱気もあり、場内に蒸し暑さが漂い、汗をじわじわかいた。場内を見回しても、うちわやハンディファンなどで暑さをしのぐサポーターが目立った。
試合を取材し、上層スタンドの記者席から試合を見つめたラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』パーソナリティーのパク・サヒャンさんも、「私は湿度が気になり、涼しくなったという効果を感じたかといえば、そうではなかったかな……それでも送風はありがたいなと思います」と自身の番組で感想をコメント。また、ピッチでプレーした神戸DF永戸勝也選手は「まあ……これからに期待です」と話した。
なお、神戸はこの日の試合から、場外運営スタッフおよびサポートスタッフを対象に、熱中症予防アイテムの着用を開始した。着用するのは「クールリング(SUO RING)」という冷却材で、クラブオフィシャルパートナーのWIZ(神戸市長田区)が提供した。

そのほか、クラブは、暑さ対策だけでなく、新シーズンの開幕にあわせて様々な取り組みを実施した。
ピッチについては、以前のハイブリッド芝から100パーセント天然芝に張り替えられ、ホーム開幕戦にきれいな緑の芝が広がった。

当初、スタジアムの風通しの問題などを受けて、丈夫な芝の育成を目指してハイブリッド芝を取り入れていたが、使用頻度の多さもあり、劣化が進んでいたという。
担当者は「ハイブリッド芝をこのまま使い続けると、どういうリスクがあるかというところと、張り替えた場合の今後の使い方、多目的利用みたいなところをいろいろ検討した結果、いったん(今回は)夏芝に切り替えた」と説明。
「10年前と比較して、地温のコントロールシステムや送風機、グローライトなど、いろいろ設備投資させてもらい、メンテナンスのノウハウもたまってきたので、1回天然芝でチャレンジしてみて、それを検証して、今後どうするかという方法をまた考えていく」と述べていた。






