「フェルメール展」開幕 世界的名画「真珠の耳飾りの少女」14年ぶり日本で公開 大阪中之島美術館

LINEで送る

この記事の写真を見る(15枚)

 フェルメール最初期の「ディアナとニンフたち」(1653~1654年ごろ)も公開。ローマ神話の月と狩猟の女神ディアナと森の精であるニンフたちを描いた作品で、風俗画によって名声を獲得する以前の20歳代に制作されたと考えられている。画家の初期様式を伝える貴重な一作だ。

ヨハネス・フェルメール 《ディアナとニンフたち》1653-1654年頃  97.8×104.6 cm 油彩、カンヴァス マウリッツハイス美術館 (c) Mauritshuis, The Hague

 そのほか17世紀オランダ絵画の名品10点が並ぶ。ヤン・ステーンの「老いが歌えば若きが笛吹く」(1663~1665年ごろ)は、にぎやかな室内の情景を通して、大人が子どもに正しい手本を示すべきだということわざを表現した作品。パウルス・ポッテルの「水に映る牛」(1648年)は、水辺で涼む牛と人々を描き、水面の反射まで巧みに表現する。マリア・ファン・オーステルウェイクの「装飾的な壺の花」(1670~1675年ごろ)は、花々に宗教的、象徴的な意味を込めた静物画。

展示の様子(静物画)

 フェルメールは1632年にオランダのデルフトに生まれ、1675年に没した。1枚の絵に長い時間をかけて仕上げていたことで知られ、現存する作品は30数点とされる。初期には聖書や古典神話を題材とする歴史画を描いたが、24歳ごろから室内風俗画へと転じた。「真珠の耳飾りの少女」は、フェルメールの魅力を象徴する傑作である。

 開幕前の記者説明会に出席したマウリッツハイス美術館のマルティネ・ゴッセリンク館長は「まるで自分の娘を連れてきて皆さんにゆだねたような気持ちだ。日本の皆さん、少女の目をしっかりと見つめてほしい。少女はきっと皆さんを見つめ返すことでしょう」と語った。

マウリッツハイス美術館のマルティネ・ゴッセリンク館長(2026年8月20日、大阪中之島美術館)

特設ショップに並ぶ多彩な展覧会グッズ

◆「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」
会場 大阪中之島美術館 5階展示室(〒530-0005 大阪市北区中之島4-3-1)
会期 2026年8月21日(金)~9月27日(日) ※会期中無休
開場時間 9:30~17:00(入場は16:30まで)
※金曜日と9月6日(日)、8日(火)、12日(土)~16日(水)、19日(土)~27日(日)は20:00まで(入場は19:30まで)
観覧料(税込) 一般3000円、高大生1500円、小中生500円
※チケットは日時指定制で当日券はなし。詳細は展覧会公式サイトで

展覧会公式サイト https://vermeer2026.exhibit.jp/

大阪中之島美術館公式HP https://nakka-art.jp/

LINEで送る

関連記事