国際的に活躍する現代美術作家・笹本晃 思考や感情が行き交う生きた展示が鑑賞者に語り掛けるものは

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 国内外で活躍する現代美術作家・笹本晃(ささもと・あき)の初期から近年までの作品を集めた大規模な個展が、国立国際美術館(大阪市北区)で開催されている。2026年11月3日(火・祝)まで。

展示風景
展示風景『Secrets of My Mother's Child [母の娘の事実]』2009年 (手前)

 笹本は、糸や管、日用品、音、言葉など、いろいろな要素を組み合わせて空間を構成し、思考や感情が行き交う回路のようなインスタレーションを作り上げる。さらに自身がその中に入り込み、語りや動きを交えたパフォーマンスを行うことで、鑑賞者は作品が生まれるまでの過程を目撃することができる。そしてその作品はその場限りの出来事となる。

展示風景『catch or be caught [とるかとられるか]』2015年

 今展のタイトルは「ラボラトリー=実験室」。完成した結果を提示するのではなく、そのプロセスを観客と共有する。

 会場に並ぶ作品=オブジェクトは、舞台装置であり、「出来事(=パフォーマンス)」を引き起こすきっかけとなる。出来事の一部は映像作品で見ることができるほか、会期終盤には、笹本本人によるパフォーマンスも予定されている。

展示風景『E_O』2011年
展示風景『E_O』2011年

 取材に訪れた日、笹本によるパフォーマンスが行われた。赤い糸を張り巡らしたり、赤と緑のペンを使ってドローイングをしたり、シャドウボクシングなど、言葉を交えながら空間の中を、動いていく。この日のパフォーマンスについて笹本は「何をするかは決めていなかった。その場で空間を読み解いていく。音楽でいうと楽譜を読み解く作業に近い。ジャズのリフのようなものかな?曲=枠は決まっているけど中は自由みたいな。それが楽しい。基本的には自分が楽しみたい」と話した。

『E_O』2011年 会場でのパフォーマンス風景
『E_O』2011年 会場でのパフォーマンス風景

 これからのさらなる活躍が期待されている笹本。笹本自身がその場にいなくても、作品の中でどんなことが繰り広げられるのか、想像しながら作品の世界に浸るという楽しみ方もある。

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