神戸市垂水区の垂水駅前で、文学作品を通して地域の魅力を知ってもらおうという取り組みが進められています。駅東側の広場の整備工事に伴う仮囲いを活用してはじまった「垂水区文学プロジェクト」で、垂水や舞子、塩屋などの地名や風景が登場する24冊の作品を紹介しています。
企画した神戸市のクリエイティブディレクター・森平さんは、工事期間中の仮囲いを、地域について知るきっかけにしたいと考え、塩屋を拠点に活動する「シオヤプロジェクト」に協力を依頼しました。
同プロジェクトではこれまで、塩屋が登場する作品を集める『塩屋文学全集』に取り組んでいて、今回は垂水や舞子などにも対象を広げました。
紹介されているのは、神西清の短編小説『垂水』のほか、万葉集や古今和歌集などの古典から、瀬戸内寂聴や獅子文六、現代作品まで多岐にわたります。
幅広い作品を集めるなかで、「昔から人の行き来が多かった海岸部を舞台にした文学が多いことがわかった」といいます。
シオヤプロジェクトのサラ・デュルトさんは、「文学を通してまちを見ることで、普段とは違った風景が見えてくる」と話しています。
仮囲いには、『おもしろい街は、書かれる。』というキャッチコピーが掲げられています。
垂水図書館でも、紹介されている作品のうち入手できる本が展示されており、実際に手にして読むことができます。
「垂水区文学プロジェクト」は、文学作品に描かれた風景や歴史をたどりながら、普段何気なく通り過ぎているまちを、いつもと違った視点で楽しんでもらおうという取り組みです。






