絵本作家の登竜門ともいわれる世界最大の絵本原画のコンクールで入選を果たした作品を紹介する「2026イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」が、西宮市大谷記念美術館(兵庫県西宮市)で開催されている。2026年10月18日(日)まで。
イタリア北部の都市・ボローニャでは、世界で唯一の子どもの本専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」が毎年開催されている。今年は4月に開催され、世界各地から3万2000人余りが来場した。このフェアを盛り上げようと、1967年に絵本原画を紹介する催しが始まり、1976年には絵本原画コンクールとなり、今回で60回目を迎えた。5点1組のイラストを用意すれば誰でも応募でき、世界中の出版社に自作をアピールできるチャンスの場となっている。コンクールでの入選を機に絵本作家として一歩を踏み出す人も多い。今年は94か国・地域から4,158組の応募があり、日本人7人を含む33か国・地域の75組が入選した。入選作品からは、絵本表現の最新トレンドや今後の動向についてみることができる。

「日本人は2番目に多い7人が入選しました。韓国が9人で最も多く、レベルの高さがうかがえます。どの作品も見ごたえ一杯です」と西宮市大谷記念美術館の作花麻帆学芸員は話す。

作品は、カラフルなものやモノトーン、柔らかいタッチのものやシャープなものなど様々で、また色鉛筆やアクリル、ガッシュなど使う絵の具によって表情を変える。作家の出身国ならではの動物が登場するなど、それぞれの作品の個性も光る。ストーリーを語る文字はなくても、5枚の絵からどんな物語なのかイメージを膨らませることができる。

今年の入選作品について、作花学芸員は「アナログ作品が増えたように感じます。中には砂絵もありました」と話す。会場を訪れた人は、絵の美しさはもちろんのこと、ストーリーを想像しながら楽しんでいた。




