龍村の美術織物がインテリアに ミラノで大反響の新ブランド、日本で初公開 大阪高島屋、23日から

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 伝統の美術織物が現代の暮らしを彩るインテリアに。高島屋と龍村美術織物(京都市)が共同で立ち上げたブランド「CASA TATSUMURA(カーサ タツムラ)」の家具が大阪高島屋(大阪市中央区)で23日(水・祝)から展示される。日本での一般公開は初めて。「CASA―」は龍村美術織物が長年培ってきた織物の美意識と、日本の伝統的な建築や家具の発想を融合し生まれたインテリアブランドで、今春、イタリア・ミラノで発表されて大きな反響を呼んだ。

初めて日本で一般公開される「CASA TATSUMURA(カーサ タツムラ)」の家具

 龍村美術織物は1894(明治27)年創業の美術織物メーカーで、帯や和装雑貨などに加え、劇場の緞帳も取り扱う。創業者の初代・龍村平藏は正倉院裂(しょうそういんぎれ)など古代の織物の研究・復元にも携わった。「CASA―」のインテリアに使用されている織物は高島屋オリジナル品「龍村」のデザインで、「龍村錦帯」は1927年、初代の平藏が高島屋で開いた「第1回錦帯作品展」に始まる。以来、「錦帯」は美術織物の最高峰の1つとして受け継がれ、昭和、平成、令和と代々の龍村平藏によって制作が続けられてきた。

 今年4月、イタリア・ミラノで開かれた世界的なデザインの祭典「ミラノ・デザインウィーク2026」のイベントで、「CASA―」のインテリアが披露されたところ、高い関心を集め、6日間で1万2000人以上が来場したという。

日本橋高島屋の呉服売り場

 デザインを担当したのは、東京と富山を拠点に活動するクリエイティブディレクター、川村明子さん。アートディレクションやグラフィックデザインなど幅広い分野で活動する川村さんは、ブランド全体のブランディングも手掛けた。川村さんは、日本の美には「禅」に代表される静かな美がある一方、黄金のきらびやかさや躍動感に満ちた表現もあるとし、その両方を現代的な方法で表現しようと試みたという。

 今回展示されるのは「行燈(あんどん)」「衝立(ついたて)」など全6種。日本建築で格式の高い様式とされる「格天井」の立体的な格子構造をデザインに取り入れたテーブルも登場する。いずれも従来からの美意識を継承しながら機能性も備えた、現代の生活にふさわしいアイテムであるのが特徴だ。

 会場は大阪高島屋1階正面入口フロントステージと6階「POP UP STATION(6F1)」で、公開は29日(火)まで。その後、新宿高島屋で10月28日(水)から11月3日(火・祝)まで、日本橋高島屋S.C.本館で11月18日(水)から23日(月・祝)まで展示される。販売も行われる。問い合わせは大阪高島屋06-6631-1101。

行燈
テーブル
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