俳優陣は昨年まで羽織袴姿で会見に臨んでいたが、今年は全員スーツ姿。蝶ネクタイをした中村鴈治郎さんは、「正月に大阪で歌舞伎が打てる(上演できる)ことを大変うれしく思う。打てる場所がある限り、歌舞伎はなくならない。松竹座はなくなったが、花道があって、歌舞伎を打てる劇場が大阪にはまだ残っている。新歌舞伎座の舞台に立つことについては、大変ワクワクしている。新たな引っ越し先に移るあの心境。ワクワクドキドキ、どんなことが起こるんだろう」と心境を語った。

鴈治郎さんの長男・壱太郎さんは鷺娘を演じる。「あの大ヒット映画『国宝』のラストシーンを飾ったのが鷺娘。私も『道成寺』『曽根崎心中』を演じてきて、もう投げる球はございません。最後の一球をどこで投げるか、それは来年の1月に」と話した。
そして、「父(鴈治郎さん)は引っ越しするワクワクした気持ちがあると話したが、私は緊張、責任感を感じている。新歌舞伎座へ引っ越してうまくいかなければ来年続けることができない。“強制退去”を命じられないように、これからも続く公演となるよう全身全霊で勤めてまいりたい」と力を込めた。

片岡愛之助さんは「新歌舞伎座というと、妻(藤原紀香さん)の芝居しか観に行ったことがなく、自分も出たいと思っていて、先方からも、『出てください』とお願いされていた。『喜んで』と言っていた約束がやっと果たせて非常にうれしい。私もワクワクしている。海外の方々から反響が大きい歌舞伎。英語版のイヤホンガイドを用意してもらえたら」と話した。


会見に同席した横山英幸・大阪市長は、「いま大阪府・市の成長戦略として『Beyond EXPO 2025』を展開して、万博を乗り越えて都市としての格を上げようとしている。愛之助さんからのアドバイス通り、ガイドがあるとないとで没入感が違う。特に海外の方々に上方文化への理解をより深めてもらうために、大変素晴らしいヒントをいただいた」と“導入”を即決した。

「壽 初春歌舞伎特別公演」
■チケットは、特等席が1万8000円、一等席は1万6000円、二等席が1万円、三等席が5000円で、一般発売は11月30日・10時から(電話・WEB受付)。
■公演期間・2027年1月9日(土)〜24日(日)
※1月15日(金)休演日
■新歌舞伎座
◆松竹・歌舞伎公演情報



