18日にヴィッセル神戸から2020シーズンの契約を更新しないことが決まったと発表された、元ドイツ代表ルーカス・ポドルスキ(34)。2017年の電撃加入から3シーズンにわたって神戸でプレーし、多大なインパクトを残した「ポルディ」に対して、SNS上には別れを惜しむ声や、感謝の念があふれている。クラブ関係者も、楽天ヴィッセル神戸の三木谷浩史取締役会長や、キャプテンのアンドレス・イニエスタ、山口蛍や大﨑玲央、郷家友太、前川黛也、藤本憲明らチームメイト、そしてスタッフが感謝のコメントを寄せている。
また、ヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西)でも、ポドルスキの話題になり、番組パーソナリティーの宮川陽香、林哲也も土曜日夜の契約満了のニュースに驚きを隠せなかったという。
「大物が神戸にやってきたワクワク感はすごかった」と宮川。3シーズンで、J1リーグ通算52試合で15ゴールの記録は、もしかすると、ポドルスキにとって決して満足いく数字ではないかもしれない。それでも、豪快かつテクニカルな左足から放たれるシュート、さらにパワフルなヘディングでのゴール、そして、糸を引くような精度の高いクロス、サイドチェンジでワールドクラスの存在感を示していたのは、明らかなこと。さらに、前川をはじめ、ポドルスキを慕う若手も数多く、チームメイトに与える影響力も高かった。
サポーターからも、ポドルスキへのメッセージが番組に寄せられた。
「ポルディは自分にとって神戸に来る前からナンバーワンで、オンリーワンな選手。そんな彼が世界一に愛するクラブに来てくれて、初タイトル獲得に貢献してくれて最高でした。気性の激しさや王様的なふるまいを揶揄されることもありましたが、神戸で見せてくれた数々のスーパープレーは本当にすごかった。できることなら神戸で引退してほしかったですが、彼と一緒に戦えた約2年半は、一生の思い出。最後に改めて、『ダンケ! ルーカス!』」
「ポルディの退団は残念すぎて、昨日(19日)、今日(20日)と、ちょっとしたポルディロス状態です。彼の名前を知ったのは、(2006年の)ドイツW杯を観戦に行ったとき。その頃はヴィッセルのサポーターでもなく、サッカーも詳しく知らないときでした。ドイツに着いたら、ちびっこたちの多くが、"PODOLSKI"と名前が入ったユニフォームを着ていて、子どもに人気があるんだなと注目するようになりました。それからなんとなく名前を追いかけていましたが、まさかJリーグで見ることができるなんて、そして、まさかヴィッセルに入ってくれるなんて……! ポルディのチャントを歌うときは、他のチームのサポーターに対して優越感さえ感じていました。正確なサイドチェンジはすごすぎと感じました」
「ポルディのことを語りだしたら、(番組の30分では)足りないくらい」と林。放送では紹介しきれないほど届けられた数多くのおたより、メッセージが、サポーターからも愛された存在であることを証明していた。
ポドルスキは、自身のSNSで、日本語でメッセージを寄せている。
「ファンの皆さん、愛情とサポートをありがとうございました。初日から心温かく歓迎してくれた事には本当に感謝しています。いつかまた戻って皆さんに直接お別れの挨拶をしたいです」
「日本ではたくさんの素晴らしい思い出ができました。日本の風景や街、そしてもちろん日本の人々に関しては良い印象しかありません。ピッチ上でもピッチ外でも3年間本当ににかけがえのない時間を過ごせました。感謝の気持ちでいっぱいです!」
(以上、”Lukas-Podolski.com @Podolski10”Twitterより引用、原文ママ)