旧暦の大晦日にあたる1月24日、神戸の南京町では新年を祝う「春節祭」が始まった。
大きな爆竹の音と共にスタートした第32回春節祭。オープニングセレモニーには建築家の安藤忠雄氏も出席し、「25年前の震災のとき、この南京町は多くの人たちの力になった。今後も南京町から、元気な神戸の姿を発信して欲しい」と激励の言葉を寄せた。
また今年は初めての試みとして、神戸市中央区北野町でも連携イベントが開催される。25日からの2日間、お面が早変わりする「変臉(へんれん)」や色鮮やかな「獅子舞」など、春節祭でおなじみの演目が北野町広場でも楽しめるそうだ。
一方、新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している中国からも、観光客が多く訪れていることから、市民の間では感染への警戒が高まっており、京都市から観光で訪れたという50代の男性は「毎年参加しているが、いつもは少しの移動が難しいくらいもっと道が混んでいる。今年は特に人が少ないように感じる」と話した。
春節祭の実行委員会は新型ウイルスへの対応として、南京町の入り口にそれぞれ消毒液を設けたほか、体調不良を訴える人がいた場合は中国語に対応した病院を案内するという。
神戸の冬の風物詩である南京町の春節祭は26日まで開催され、期間限定のフードメニューや煌びやかな伝統演舞など旧正月ならではの華やかな催しが予定されている。(ラジオ関西ニュース)