シルバニアファミリーのファンにはたまらない展覧会が、兵庫県明石市で開かれている。
シルバニアファミリーとは、35年前の1985年にエポック社から発売された、人形・ハウス・家具を基本としたおもちゃのシリーズ。ウサギやネコ、クマ、イヌなど、多種多様な動物家族が住む世界を、擬人化された人形で表現している。そのかわいさから、子どもから大人まで、今では3世代にわたる人々に愛されていて、これまでに世界70の国や地域で2億2000万体以上も販売されている。
今回の特別展ではこれまでの歴史を振り返る内容で、人形や家具、ジオラマなど1000点余りが展示されている。なかでもシルバニア村を再現したジオラマは約3メートル四方の大きなものもあり、中央に大きな湖と小川が、周りに動物たちが住む町が再現されていて見ごたえ充分。ファンならずとも楽しむことができる。
会期中は子どもたちには「ぬりえ」のプレゼントがあるほか、自分の家にあるシルバニアファミリーの様子を撮って、博物館に送ると、館内やSNSで紹介してもらえる企画もある。
新型コロナウイルスの感染予防だが、入館記録の記入や、手指の消毒などの対策もとっていて、見学者が多数になる場合は、3密を避けるため入場制限も行うなど万全。
明石市立文化博物館の学芸員、梶原誠太郎さんは「再現された村や四季の移り変わりをジオラマで見ることができます。また、これまで販売されたシルバニアファミリーの人形を一堂に見ることができるめったにない機会です。ゆっくり見たい方は夕方の午後3時半以降がおすすめの時間です」と、話している。
◆明石市立文化博物館
電話 078-918-5400
https://www.akashibunpaku.com/