舞台「天下一の軽口男 笑いの神さん 米沢彦八」が2月1日から大阪松竹座で上演されるのを目前に、主人公の米沢彦八を演じる駿河太郎(40)と、石川千佳役の谷村美月(28)が、1月29日、ラジオ関西『時間です!林編集長』にインタビュー出演し、舞台への意気込みを語った。
「吉本の方、松竹の方、落語家の方や、役者、ジャニーズなど、いろんなところからいろんな人たちが集まっていて、まさに異種格闘技戦です!」と駿河太郎がいうように、日本初のお笑い芸人、米沢彦八の生涯を描いた「天下一の軽口男」は、駿河、谷村だけでなく、女優の田中美里、関西ジャニーズJr.の室龍太、吉本新喜劇からは内場勝則、池乃めだか、西川忠志、松竹からは酒井くにお・とおる、落語家の桂雀三郎、桂春団治、笑福亭銀瓶らが登場するなど、まさに多様な個性派キャストが勢ぞろいだ。
「僕は楽しんでやっています。そんな機会、なかなかないじゃないですか!」という駿河太郎。上方落語の祖といわれる米沢彦八を演じる難しさについても、「フィクションで、今回初演なので、僕が米沢彦八像を勝手に作れると思っている。そういう意味では再演よりも楽かなと。駿河太郎がやった『彦八』が、まずなんとなくみなさんのイメージにつくやろうから、何をやっても今はOKかなと思います」と、ざっくばらんに話す。一方、谷村美月は、「浮世絵師を目指す男前な女の子」という石川千佳を演じるが、この役どころは、木下昌輝氏の原作では男の設定だが、それを女の子にかえて、舞台用の脚本にしているという。
稽古中は、「台本上に書いていない細かい独り言みたいなものを、舞台上でこそこそと千佳(谷村)に言ったりしているんです。そういうので、(笑いのつぼに)はまりそうになったりしているみたい」と、駿河太郎が彦八さながらに楽しませれば、「ここで私反応しちゃいけないなと思いながら彦八さんにひきずられてしまっています」(谷村)というエピソードも披露した。
「僕は主演なんですが、他の役の方々もいっぱい出てきて、細かいことをいっぱいしていますし、その辺も探しながら、見て下さるお客さんが好きなように楽しんでいただけたらなと思います。僕も裏で細かい芝居をして、美月ちゃんや室くんとか笑かしにかかっていたりするので。楽しい空気感って、たぶんお客さんにも伝わると思うし、それがうまく伝わればなと」と駿河太郎がいえば、「彦八さんの一生というか、(笑いに生きる人生を)駆け走る姿を見ていただきたい。私はそこについていくのみというか、非常に私も楽しみ」と谷村美月も、この笑いをテーマにした舞台への抱負を述べていた。大阪松竹座での初舞台という駿河太郎、谷村美月らが体当たりで挑む、「天下一の軽口男 笑いの神さん 米沢彦八」は2月17日までの上演となる。
駿河太郎、2月からの舞台『天下一の軽口男』は「まさに異種格闘戦です!」
2019/01/29