買い物の際に個性豊かな障がい者アートに触れてもらおうと、神戸・三宮の複合商業施設「ミント神戸」のフロアに縦3メートル・横2メートルの巨大な壁面アートが登場し、買い物客らが足を止めて見入っています。
これはミント神戸が2019年からスタートさせた文化や芸術などの優れた作品を館内に展示するプロジェクト「ミントセレクション」の一環。今回は公益財団法人こうべ市民福祉振興協会が昨年開いた「障がい者芸術の世界 第9回こころのアート展」の出品作品の中から、加古川市の森隆廣(もり・たかひろ)さんの作品が選ばれました。
森さんは加古川市内の社会福祉法人に在籍し、企業に勤めながら精力的に絵画の創作活動に励んでいます。カラフルで繊細な模様が多いのが作風で、今回の作品「みんなの笑顔」も自らの家族や施設でともに学んだ友だち、職場の仲間といった“みんなの笑顔”をカラフルな色使いで描いています。
もともとは水彩色鉛筆で画用紙に描かれていたもので、今回縦305センチ・横215センチに大きく引き伸ばされたことで、森さんの優しい筆使いがより伝わってきます。
今回の展示に際して、森さんの義姉の直美さんは「カラフルな色使いで、ワクワク楽しく見ている人も笑顔になれる作品です。この作品を見てくださっているあなたも、笑顔になりますように」とコメントを寄せています。
「ミントセレクション with こころのアート展」は8月23日まで(8月17日は休館)。「ミント神戸」2階フロアの南側に展示されています。