声優の小野坂昌也と鹿野優以がパーソナリティーを務めて人気を博したラジオ番組『集まれ昌鹿野編集部』(ラジオ関西、2006年4月~2015年3月)が、2020年2月1日に1日限りの復活イベントを開催した。
声優業界やアニメ業界にも当時のリスナーがいると言われるほど多くのリスナーに愛された番組だっただけに、終了から5年経った今なおその人気ぶりは健在、チケットは即完売。イベントに来られなかったファンのために『アニたまどっとコムチャンネル』の生配信も行われ、番組を懐かしむリスナーたちからも多くのコメントが寄せられた。ここではそのイベントレポートの後編を届ける。【前編を参照】
当時の記憶が戻らない設定でイベントに登場した小野坂のためのコーナー、『過去のコーナーで記憶を取り戻そう』では、「昌鹿野こども電話相談室」、「週刊昌鹿野批評」、「今週のうえ」などの番組コーナーが続々と復活。無茶ぶりに果敢に挑む鹿野の姿や、辛辣な意見で場を盛り上げる小野坂のトークに会場のファンは大爆笑。生配信を楽しむファンからも当時をなつかしむコメントが数多く寄せられた。続いて『リスナーの思い出で記憶を取り戻そう』では、観客が印象に残ったエピソードを発表。客席から出演者と会話するなど、ラジオ番組のイベントらしいファンとの距離感も絶妙だった。
当時のなつかしの写真や松方ホールで鹿野のデビューライブの映像も登場し、徐々に記憶を取り戻していく小野坂。そして、クライマックスでは番組オリジナルソング「君にエールを!」を二人が力強く熱唱し、会場は感動的な雰囲気に包まれる。歌の力で完全に記憶を取り戻した小野坂は、鹿野に「お前ともう一度やりたい企画があるんだ」とフランスパンでお互いを叩くという、かつての破天荒な企画が再現された。途中で「今の時代はコンプライアンスがね~」というセリフを挟み、叩いて折れたパンを”ちゃんと”食べる演出も笑いを誘った。さらに、鹿野が「フランスパン持ってきているひとー?!」と会場に声を掛けると、なんと多くの観客がフランスパンを掲げるという驚きの光景も見られた。その後、気が済むまでフランスパンで叩き合いを続ける光景に会場は大爆笑が続いた。
この一体感も含めて最後まで番組らしさ満載だったイベントに、鹿野は「久しぶりに『昌鹿野』やって、やばいなって思うタイミング結構ありましたね」と言うと、小野坂は「5年の間でやっちゃいけないこと増えたね。でも俺らも丸くなったね」と話した。最後はおなじみの番組コール「またいつか、『昌鹿野編集部』に!」と二人が会場に呼びかけると、会場全体が「集まれ!」と応え、エンディングとなった。
なお、イベントの模様の映像配信は2月8日(土)まで『アニたまどっとコムチャンネル』で有料公開されている。