「ステイホーム」が新しい生活スタイルとして取り入れられる中、現役海上保安官の実演で「船飯」のレシピを知ってもらおうと制作した「明日への活力、みなぎる元気!! 海保の元気飯」のYouTube動画が公開されている。
企画したのは神戸を拠点とする第5管区海上保安本部の広報・地域連携室の若手職員、保安官ら。管轄区域は主に太平洋に面した近畿・四国の7府県(兵庫・大阪・奈良・和歌山・滋賀・徳島・高知)。7つの海上保安部(神戸、姫路、和歌山、田辺、徳島、高知の保安部と大阪海上保安監部)、9つの海上保安署・分室、関西空港の海上保安航空基地などで構成される。巡視船など47隻、航空機は5機、 職員約1100人でこれらの広い海域を守っている。
ラジオ関西「ラジトピ」ではステイホームの一助に「海猿たちの元気メシ!」 と題して紹介。第2弾は、高知海上保安部(高知県)に所属する巡視船「とさ」。入庁6年目の男性保安官が「かつおカツカレー」をふるまう。
領海を守る、人命を救助するイメージが強い海上保安官だが、巡視船には、航海、機関、通信などを担当する海上保安官のほか、「主計士(しゅけいし)」と呼ばれる海上保安官も乗っている。 主計士は主に乗組員の食事の調理を担う。今回登場するのは高知海上保安部所属の主計士補・西川勇介さん(26)。
現在は別の巡視船で勤務する西川さんに仕事のやりがいを聞いた。
「献立は栄養面で偏りがないように肉・魚と交互に出すようにして乗組員が自分の作った料理を食べ、仕事の活力につながっていると思うと、何よりもうれしいです。高知は魚介類がとてもおいしく、特に”鰹”が有名なので今回のカレーに加えたいと思い、考案したのが『かつおカツカレー』です。カツオは厚めに切って揚げ、歯ごたえのあるカツに仕上げています。Withコロナでのステイホーム、あるいは熱中症予防でご自宅で過ごす機会が増えた皆さんへ『おうちごはん』の参考になれば幸いです」