サッカーのアジアナンバー1を決めるACL(AFCチャンピオンズリーグ)が12日に行われ、初出場のヴィッセル神戸はホームでマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムに5-1と大勝し、幸先のいい船出を果たした。
神戸は前半13分にアンドレス・イニエスタのパスを受けた小川慶治朗が左足でゴールを決めて先制に成功。主導権を握ると、PKで同点に追い付かれるも、その直後の28分に西大伍のグラウンダーのクロスを古橋亨梧が右足で鮮やかにダイレクトシュートを決め、すぐに突き放す。
2-1で折り返した後半も流れは神戸。58分には左サイド敵陣深くでボールを持ったイニエスタから酒井高徳とつないで、最後は小川が左足で流し込んだ。65分には前線で相手DFとのデュエルに勝ったドウグラスが抜け出し、そのまま左足でゴール。72分には右からイニエスタがGK越しのループクロスを送ると、これを小川が頭で押し込んだ。
クラブ生え抜きの小川はACL初戦でハットトリックの活躍を見せ、この試合のプレーヤーズ・オブ・ザ・マッチを獲得。チームの勝利に大きく貢献した。「チームとして勝てたことはうれしい」と述べた小川。ただし、「(ハットトリックは)うれしいが、4~5点取れていたと思うし、一番簡単に決めなきゃいけないシュートを外してしまった」と試合後には反省する姿も。それでも、「ACL初舞台で未知なところもあったが、最後まで自分たちのサッカーをして、チームとして戦うことができれば、今日みたいに勝利できるし、手ごたえをつかめたので、これを続けていきたい」と、さらなる飛躍を誓っていた。
また、チームの大黒柱、イニエスタは88分のプレーで再三チャンスに絡み、貫禄のプレーを披露していた。
神戸はACL次節、アウェイで韓国の水原三星と19日に対戦する。