直進が認められている兵庫県内の交差点・334か所で直進禁止の標示があったことがわかった。
2020年7月、加古川市加古川町寺家町の県道にある「小門口南」交差点で、3車線のうち一番右の車線に、右折を指示する白い矢印が書かれ、直進できないように標示されていたことが発覚した。市民から問い合わせを受けた兵庫県警が調べたところ、県公安委員会が2004年11月に「直進と右折が可能」と承認していたという。調査可能な過去5年の記録では2020年6月、この交差点で2人に違反切符を交付していた。
兵庫県警はその後、同様の標示がある交差点約4,100か所について、過去5年間にさかのぼり一斉調査したところ、334か所で標示ミスが見つかったという。
神戸市中央区の大丸前交差点の道路標示は「右折のみ」とされているにもかかわらず、県公安委は、兵庫県警からの申請をもとに「直進と右折、いずれも可能」と決定していたという。
こうして誤りがわかった334か所のうち9か所(神戸・尼崎・宝塚・明石・朝来・豊岡の6市)で、道路交通法違反容疑で27人に違反切符を交付していた。兵庫県警はこの27人に謝罪して違反点数を取り消し、反則金を返還する。