新型コロナウイルス対策で制限されたイベントへの参加人数が緩和されるなどした19~22日の「シルバーウイーク」4連休は、兵庫や京都などの観光地を中心に大幅に人出が増えた。
南京町商店街振興組合・理事長の曹英生さんは観光客について「コロナ感染拡大前の1日約1万人のペースに戻った。GoToトラベルキャンペーンなどで、観光に前向きな雰囲気が出てきたような気がする」とホッとした表情。
清水寺・執事補の森清顕さんは「急に人が増えた印象。7月の連休よりも観光客が多い。近隣のホテルも満室だったと聞いている。今後はインフルエンザの流行も始まるので、門前町ともども感染対策は十分に注意したい」と話した。
携帯電話大手・NTTドコモがスマートフォンなど携帯電話ネットワークの運用データを基に人口を分析する「モバイル空間統計」によると、緊急事態宣言発令直前(4月7日・15時)と4連休中の人出の比較で最も増加率が高かったのが京都・四条河原町付近。4日間のうち、ピーク時で140.5%も増えた。
ターミナル駅周辺の増加も著しく、JR姫路駅周辺が最大で73.3%増。大阪・南海難波駅周辺が最大で73.6%増、神戸・三宮駅周辺が最大20.5%増となった。