東京電力・福島第1原子力発電所の放射性物質を含む処理水を巡り、大阪市の松井一郎市長が、科学的に環境被害がないことを国が確認すれば、大阪湾への放出の可能性があると言及したことについて、兵庫県の井戸敏三知事は、17日の定例会見で、「処理水の保管が、そろそろ限界で、大変困った事態になっているのは事実。現実的な対応が迫られているなかで、『それくらいの気持ちをもって、他の地域も協力すべきではないか。どんな方法があるのか、具体的に考えていこう』という松井市長なりの表現ではないか」と、心情を慮った。
そのうえで、「非常にデリケートな問題で、代替策があるのかも含めて、しっかりとした結論を導き出すべきだ。食べ物、特に水産業には致命的な風評被害が懸念され、松井市長が言ったからと言って、踏み切ったことは言えない」と、県としては注視する姿勢を強調した。(ラジオ関西ニュース)
井戸知事「松井市長なりの表現では」 兵庫県としては注視の姿勢強調も、提案には一定の理解
2019/09/18