コロナ禍でのボランティア活動をより安心安全に――兵庫県は、全国の被災地に派遣するボランティアが事前にPCR検査を受けられる体制を整える。5人以上の団体やグループを対象に、最大で1グループあたり1万円を補助。ボランティアが都道府県立の施設を使ってPCR検査を受ける際に必要な費用の助成は、全国初。井戸敏三知事は「新型コロナウイルスに感染していない人が応援に行きます、という証明になる」と意義を強調した。
ひょうごボランタリープラザの高橋守雄所長は、「例えば(九州南部豪雨で被災した)熊本県人吉市のように県外からのボランティアの受け入れを断っている例がある。PCR検査を受け、陰性でも被災地に入れない」と、ボランティア不足の中で被災者が孤立していると指摘。「頑張ろうと思っているボランティアにとって励みになるし、この先見的な事業を全国の自治体に広げていきたい」と話した。