サッカー・J1のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西、パーソナリティー:宮川陽香)10月19日の放送では、21日の明治安田生命J1リーグ第33節でヴィッセルが対戦する相手、鹿島アントラーズの番記者に、試合のポイントを聞いた。
FMかしま『アントラーズ・スピリッツ』でパーソナリティーとして活躍中の石津宜典さんは、現在12勝3分9敗で勝ち点36の暫定6位につける鹿島について、「開幕で4連敗したが、現在はやりたいことが少しずつできてきている。攻守の切り替えが早く、相手チームは(鹿島の戦いに)戸惑うのではないだろうか」と、特長をあげながら現状を分析する。
ただ、鹿島も現在は8日間でアウェイ3連戦というタイトな日程の最中。14日(水)のサガン鳥栖戦(2-0、駅前不動産スタジアム)、18日(日)の北海道コンサドーレ札幌戦(0-1、札幌ドーム)、そして21日(水)のヴィッセル戦(ノエビアスタジアム神戸)と、度重なる遠距離移動を強いられているため、選手のコンディション維持などが難しいなかでの戦いを不安視する。
そのなかでも石津さんは、鹿島のキープレーヤーとして今シーズン加入したMF荒木遼太郎選手をピックアップ。鹿島のレジェンドで、8月末で現役を引退した内田篤人氏以来、高卒ルーキーとして開幕戦に出場した荒木選手。彼の突破力とゴール前で動き回りながら絶えずポジションをとる姿が強みと話す。前回のヴィッセル戦(8月16日、J1第10節では2-2のドロー。会場=茨城県立カシマサッカースタジアム)ではアディショナルタイムで同点弾を決めているだけに、今回も当然、ヴィッセルにとってはやっかいな存在となりそうだ。
一方、ヴィッセルの注目の選手にはDF西大伍選手を挙げた。「よく知っているだけに本当にいやらしい選手。敵に回すとすごくイヤ」と、2011年から8シーズンの間、鹿島に在籍し、タイトル獲得に大きく貢献していたこともあって、石津さんはじめ、鹿島に関わる人たちは、西選手の存在の偉大さをよく知っている。だからこそ、「ヴィッセル神戸にとっては非常に心強い選手では」と話していた。
どんなときでも冷静に判断し、インテリジェンスな選手といわれる西選手にとって、古巣対決となるこの一戦。その卓越したゲームコントロールで鹿島の若武者を押さえ、4試合ぶりの勝利へ導いてほしいものだ。
ヴィッセルにとっては今シーズンのホームゲームは残り3試合。クリムゾンレッドのサポーターの前で戦う貴重な機会では今度こそ白星が求められる。ACLのために前倒しで行われるこの一戦、キックオフは21日午後6時、会場はノエビアスタジアム神戸。