19年の調査で「男子中学生がなりたい職業」で2位になるなど、今や子どもたちのあこがれの職業である「プロeスポーツプレイヤー」。選手同士が交流したり、一般の人がeスポーツと触れ合ったりできる西日本最大級のアリーナが、神戸・三宮にオープンする。自宅で1人、ゲームをプレイするのとは全く違う世界観が味わえること間違いなしだ。
23日、ジョーシン三宮1ばん館9階にオープンするのは「eスポーツアリーナ三宮」。日本には常設されたeスポーツ施設が少ない中、プロeスポーツプレイヤーの安定的な活動拠点となることが期待される。加えて毎週土・日に、一般の人が参加できるイベントが、年に100以上開催される。プロのプレイを間近で見ることができ、本格的なeスポーツを体験することで、次世代のeスポーツスターの登場につなげたい考え。イベントの中で、プロゲーマーへスカウトの可能性もあるというから驚きだ。
客席数170席・面積173㎡という、西日本最大級のアリーナを運営するのは、大阪を活動拠点とするプロeスポーツチームSIRIUS GAMING（シリウスゲーミング）。このほど、上新電機株式会社（大阪市）がメインスポンサーに就任し、バックアップ。同アリーナはチームのホームアリーナとなる。
上新電機の金谷隆平社長は、eスポーツがアメリカでは市民権を得ていて、スター選手は確固たる地位を築いていることを挙げ、「一過性のブームではなく根付いた文化にしていくという、大きな夢がある。若い世代へアプローチし、新しいことに挑戦する企業として、活動拠点を提供する形で応援していきたい」と話した。
これまでリサイタルやコンサートに使われていたJ’sホールを改装し、ゲームの「体験」から「プロモーション」までを担う、同アリーナ。“eスポーツ後進国”ともいえる日本で、関西から競技を盛り上げていける礎となれるか注目される。
※eスポーツとは？
Electronic Sportsの略。ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技としてとらえる際の名称。