サッカー・J1のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西、パーソナリティー:宮川陽香)11月9日の放送では、11日の2020明治安田生命J1リーグ第32節でヴィッセルが対戦する相手、ガンバ大阪の番記者に、試合のポイントを聞いた。
サッカー専門紙『エル・ゴラッソ』G大阪担当の下薗昌記さんは、現在16勝4分6敗で勝ち点52の暫定2位と、来年度ACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場圏内につけているG大阪好調の要因として、チームスタイルと「季節」を挙げた。
宮本恒靖監督が就任して3シーズンになるが、勝点を伸ばしてきたのは、いずれも秋以降。青黒を象徴する指揮官が目指す「(豊富な)運動量で全体がハードワークする」スタイルが、涼しくなる秋以降、チームの熟成度も相まって、好結果をもたらしていると分析する。また直近12戦で複数失点していないこと、そして、直近13戦で3点以上取った試合がないことを挙げ、粘り強く戦う“勝負強さ”がG大阪最大のストロングポイントと述べた。
一方、今節のヴィッセル注目の選手として、下薗さんから名前があがったのは、MF山口蛍選手とFW田中順也選手だ。山口選手については、「派手さはあまりないかもしれないが、戦術的にいろんなところで利いている選手。彼の経験あるプレーなどでチームを引き締めてきたら(G大阪にとって)嫌な存在になる」と評する。ヴィッセルで唯一、今季のJ1全試合に出場している山口選手。背番号5の存在は、クリムゾンレッドにとって絶対不可欠なもの。ちょうど1年前の日本代表戦ではパナスタでゴールも決めているだけに、その再来にも期待がかかる。
また、「一発を持っている選手」と下薗さんがいう田中選手については、昨シーズンのパナソニックスタジアム吹田での対戦(2019年3月30日、J1第5節、ヴィッセルが4-3で勝利)で強烈な2ゴールを決めたイメージが、G大阪としては強く残っているようだ。ゴールを決めるとJ1通算50得点となるレフティ。「田中順也の左脚ぃぃぃ!!」という得点シーンを、クリムゾンレッドのサポーターは待ち望んでいることだろう。
なお、ヴィッセルにはG大阪生え抜きのDF初瀬亮選手、G大阪にはヴィッセルでキャプテンを務めた経験のあるFW渡邉千真選手や宮本監督といった、かつての所属チームとの対戦に意欲を燃やす選手、スタッフも揃い、そんな因縁も見どころの1つといえよう。
11月の怒涛のアウェイ4連戦、その最後が、このG大阪との「神阪ダービー」。ヴィッセルは最近のリーグ戦5試合では1勝4敗と悔しい結果に終わっているが、ここで宿敵相手には絶対に負けられない。キャプテン、アンドレス・イニエスタ選手を軸に、この一戦で勝利し、今度こそJ1アウェイ通算100勝を達成したいところ。これまでパナスタでのJ1対戦成績で4戦全勝、勝率10割という相性のよさも味方につけたいものだ。
キックオフは11日午後7時。