宝塚歌劇団・元月組男役の叶八千矛(かのう・やちほ)こと、前田こずえが、2月24日に放送されたラジオ番組『ビバ!タカラジェンヌ』(ラジオ関西)で、現役時代のエピソードや歌への思いについて語った。
番組2度目の登場となる前田。「相変わらず、おしゃべりが苦手な人」で通っているが「現役時代も舞台から降りたら『放っておいて』という感じだったので、今考えるとファンの人たちには寂しい思いをさせたと思う」と、当時のファンを思いやった。
入団のきっかけは宝塚ファンだった中学の同級生。「連れられて舞台を観たとき、これは観ているよりやった方が面白いと思った。親には反対されたが落ちるとは思わなかった。ポジティブな人間だった」と受験時を振り返った。また現役時代、男役だったにも関わらず、私服ではスカートを履いたり、髪を伸ばしたりしていたと明かし、「あの子は変わっている、何を考えているかわからないと言われていた」と、不思議キャラだったエピソードを披露した。
現在はシャンソンの教室を開いており、多くの生徒が前田を師事。コンサートや発表会も精力的に行うなど、歌を生業としているが、入団当初は歌が苦手だったそう。「自分は最初からできたのではなく努力の人。だからみんなもやればできると思っている。やる気の問題」と、生徒たちにエールを送った。
その生徒たち15人と前田は、今年4月15日に西宮プレラホールで「前田こずえとおしゃれな仲間たち」を上演予定だ。