静かな海面に鮮やかに映る空色は、まさに天空の鏡。夕刻の“マジックアワー”にもなれば、その美しさはさらに際立ち、見るものを虜にする……。
「うどん県」としても名高い香川県だが、世界的に有名な直島の現代アートなどをはじめ、芸術の面でも魅力が詰まった場所でもある。その讃岐の地には、話題の絶景スポットが存在するのを、ご存知だろうか。
近年、「南米ボリビアの天空の鏡とも呼ばれる『ウユニ塩湖』のような写真が撮れる！」といわれているのは、香川県三豊市にある、「父母ヶ浜」だ。
長さ1キロメートルの遠浅のロングビーチは、潮の干満の差が大きく、干潮時には潮だまり（水たまり）が砂浜に出現する。そして、風がなく海面が静かな時には、空が海に鏡のように映って幻想的な絶景に出会える。そんな場所で遭遇する美しい夕陽は、「日本の夕陽百選」にも選ばれており、特に『干潮と日の入り時刻の重なる時』『風がなく水面が波立たない時』『日の入り前後約30分間のマジックアワー』という条件に出会ったときは、スマホでも絶景フォトが撮れるほど。一度は足を運び、その瞬間を生で体感したいものだ。
ただし、香川でそんなフォトスポットは、父母ヶ浜だけに限らない。瀬戸内海国立公園の中心地・小豆島の「小豆島オリーブ公園」もその1つ。実写版映画『魔女と宅急便』のロケが行われた場所でもあり、「雑貨コリコ」では映画で使用されたセットがそのままいかされている。また、“魔法のほうき”の無料貸出もあり、オリーブ畑や白いギリシャ風車など、フォトジェニックスポットも満載。園内では誰もが映画の主人公「キキ」の気分になれる。
さらに、観音寺市の高屋神社も、おすすめの場所。標高404メートルの稲積山の頂上に本宮があり、そこから観音寺市内と美しい瀬戸内海が一望できる。高屋神社の鳥居は、「天空の鳥居」といわれ、2018年には四国八十八景にも選出されている。
讃岐うどんを味わう香川旅に、思い出と彩りを加える絶景の数々。見逃さないわけにはいかない。
※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル！』2020年11月19日放送回「こちら香川県大阪事務所です」より
■うどん県旅ネット-香川県観光協会公式サイト
■父母ヶ浜|三豊市観光交流局
■小豆島オリーブ公園
■高屋神社～天空の鳥居～|観音寺市ホームページ
