クリスマスイブ、爆弾を仕掛けたという犯行声明から始まるサスペンス・エンターテインメント。映画 『サイレント・トーキョー』が12月4日(金)から、OSシネマズミント神戸、アースシネマズ姫路、梅田ブルク7などで公開。
東京・恵比寿に爆弾を仕掛けた、という電話が12月24日、テレビ局にかかってくる。取材クルーは半信半疑で中継に向かう。たまたま買い物に来ていた主婦とテレビ局員は犯人のワナにかかって爆破の実行犯に仕立て上げられてしまう。その様子を謎の男が静かに見つめていた。新たな犯行予告が動画サイトにアップされ、「標的は渋谷・ハチ公前。要求は首相との生対談。期限は午後6時」だという……。
事件を追う刑事たち、不可解な行動を取る若きIT起業家、その彼に興味を抱く女性二人、爆弾騒ぎに群がる野次馬……この映画は、世界一有名なスクランブル交差点をめぐって登場人物の心情を描く群像劇だ。
実力あるキャストが揃っている。佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼。7人の緻密な演技力が99分間つづくサスペンスのリアリティを支える。
原作は、『アンフェア』シリーズの秦建日子が世界的なクリスマスの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて書いた小説だ。監督は『SP』シリーズの波多野貴文。
渋谷のスクランブル交差点を再現するオープンセットを栃木県に建設し、エキストラ1万人を集めて撮影したという。ロケは去年の11月から12月だった。コロナの影響下、こんなにエキストラが密集する撮影はもう不可能。いま、見逃せないクライム・サスペンスだ。(SJ)
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