WHO(世界保健機関)が公式に発表した世界で最初の新型コロナウイルスの症例は、2019年12月8日の発症とされている。8日で1年が経った。
兵庫県は8日、新たに145人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの感染者数としては5番目に多く、100人を超えたのは8日連続。県内の感染者総数は6692人となり、直近1週間の1日あたりの感染者数は135.3人と過去最高を更新した。
■県内の死者100人超える 12月は毎日死者が発生
また、新たに3人が死亡し、兵庫県内の死者は102人になった。感染患者の死亡が初めて確認された3月11日以降、約9か月で100人を超えたことについて、県の担当者は「11月以降の患者の急増、いわゆる第3波では高齢者施設を中心としたクラスターが発生した。医師や医療スタッフも懸命に努力をしているが、高齢かつ基礎疾患のある方が多く、残念な結果になった」と説明した。
県は、12月に入って以降は毎日死者を発表。8日で21人の死亡を確認しており、11月の18人や、4月の16人を既に上回っている。なお、発表されている死者は非公表の5人を除き、いずれも60代以上(60歳代1人、70歳代4人、80歳以上11人)。
■兵庫県職員も感染 入院病床は約7割、宿泊病床は約4割が埋まる
県の所管内では、クラスター(感染者集団)関連で、近畿中央病院(伊丹市)の20代職員1人とベリタス病院(川西市)の80代入院患者1人、計2人の感染が判明。また、兵庫県の県土整備部に勤務する40代職員が感染したが、一般県民との接触はないという。8日の午前0時現在で、県内の入院病床は約7割、宿泊病床は約4割が使用されている。