神戸市立中学校3年の女子生徒(当時14)が2020年9月に自殺していたことがわかり、神戸市教育委員会がいじめ防止対策推進法で規定する「重大事態」と認定した。設置した第三者委員会が18日、初会合を開いた。
第三者委によると、女子生徒は9月4日、神戸市垂水区の自宅で自殺したという。10月に遺族側から「いじめが原因の可能性がある」と学校に申し出があり、実態や因果関係を調べるため第三者委が発足した。第三者委は弁護士や精神科医ら5人で構成。今後、同級生へのアンケートや聞き取りを実施する。
また女子生徒の遺族側代理人弁護士が「死にたいな」と書かれたメモが見つかったことを明かした。このほか女子生徒の自宅にいじめを受けていたことをほのめかす内容の置き手紙があった。手紙には「部活でも学校でも容赦なくいじってきます」「怖かった」などと記され、女子生徒が仲間外れにされていたことが推認できるという。
■「学校は女子生徒に、遺族に寄り添えたか?」かつて息子をいじめ自殺で失った母親が怒り
2012年9月、同級生によるいじめが原因で自殺した兵庫県立高校2年の男子生徒(当時17)の母親はラジオ関西の取材に対し、民事裁判や県教委の調査などに関わった経験を踏まえ「女子生徒が9月4日に亡くなり、10月にご遺族が申し出るまで、学校は何をしていたのでしょうか?女子生徒の自殺はいじめ被害を訴えても、学校が放置していたのが原因だったと言われても仕方ないでしょう。遺族が学校に申し出をして、初めて学校が動くなんて対応が遅すぎます。初期段階でご遺族に寄り添っていない。だからご遺族は学校に不信感を抱くのです。第三者委員会はご遺族が納得できる調査を望みたい」と話した。
いじめが理由と疑われる生徒の自殺について調べる第三者委は、神戸市垂水区で2016年10月、市立中学3年の女子生徒(当時14)が自殺した問題を受け、市教委が設置して以来。当時、学校側は友人に聞き取った内容のメモを残していたにもかかわらず、市教委の指示でこれを隠ぺいしていたことも発覚し、再調査した。
そして2019年4月に公表された最終報告書では、同級生からの悪口や無視、インターネット上での中傷がいじめに当たり「自殺との関連性を認定する」と結論付けている。