女子バレーボール・Vリーグ1部で2年目の戦いに挑んでいる、ヴィクトリーナ姫路。2021年は、1月16日と17日のホームゲームからリーグ戦を再開。日本代表の石井優希選手らを擁する久光スプリングス(現在6位、サブホームタウン:神戸市)や、昨シーズンのV1覇者で、天皇杯・皇后杯全日本選手権大会を制したばかりのJTマーヴェラス(現在2位、ホームタウン:西宮市)といった、兵庫県内に拠点を置く強豪との2連戦が待っている。V・レギュラーラウンドの前半戦を2勝11敗の11位と不本意な成績で折り返した姫路だが、年明けからは心機一転巻き返しを図りたいところ。とりわけV1で過去2度対戦して1度も勝てていないJTには、何とか一矢報いたい。
ところで、姫路は、JTと縁がある。昨シーズンまでクラブの監督を務め、現在は副社長としてチームを支える日本バレーボール界のレジェンド・竹下佳江氏と、JTの谷口雅美ゼネラルマネージャーは、約10年間同じチームで一緒に歴戦を戦い抜いた旧知の間柄なのだ。かつては戦友として常勝JTを牽引し、現在はライバルとして日本バレー界を盛り上げている2人が、このたびラジオ関西の新春特別番組で対談。先日行われた収録では、聞き応え抜群の内容で、熱い前哨戦が展開された。
スタジオで向き合った姫路・竹下副社長とJT・谷口GM。「(竹下さんは)ストイックで妥協を許さない選手だった」(谷口GM)、「(谷口さんは)トスを上げれば決めてくれたので楽だった」(竹下副社長)と、まずはお互いの現役時代を評価し合いつつ、自チームのプロフィールやコロナ禍での現状を紹介。
次に進行役の佐藤りなから相手の分析を求められると、谷口GMは「姫路は大きな選手がいないが、攻守のバランスがいい。新加入の外国籍選手(アリョーナ・マルティニューク)が出てくると手強くなる」と警戒する。一方の竹下副社長は「(JTは)夏場から本当にしっかりと鍛えられているチーム。隙がなく、やっぱり強い」と手放しで称賛しながらも、リベンジに向けて闘志を燃やした。
最後は「トップチームのプレーをぜひ見てもらいたい」(竹下副社長)、「会場に来られない人もテレビ観戦して」(谷口GM)と次戦の健闘を誓い合って、今回の対談を締めくくった。
「JTマーヴェラスVSヴィクトリーナ姫路 新春対弾」は2021年元日(1月1日)の午前11時半から30分間放送される。