震災後、“心のケア”を最初に始めた医師『心の傷を癒すということ<劇場版>』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

震災後、“心のケア”を最初に始めた医師『心の傷を癒すということ<劇場版>』

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 まだ“心のケア”が知られていない26年前、阪神・淡路大震災で傷ついた人たちに寄り添って心のケアに取り組んだ若き医師。39歳で亡くなった神戸の精神科医・安克昌さんの日々を描く『心の傷を癒すということ<劇場版>』が、2月12日(金)からOSシネマズミント神戸、宝塚のシネ・ピピア、シネ・リーブル梅田などで公開されます。

【動画】震災から26年「心のケア」を誰も知らなかった…予告編

 阪神・淡路大震災発生時、被災者の心のケアに奔走した精神科医がいました。安克昌(あん・かつまさ)医師、当時34歳。

(C)映画「心の傷を癒すということ」製作委員会

 避難所で多くの被災者の声に耳を傾け、心に傷を持つ人といっしょに痛みを感じ、寄り添い続けました。まだ“心の傷”という言葉が知られていなかった当時、手探りしながら震災後の心のケアの実践に道筋をつけ、日本におけるPTSD(心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となりました。安医師の壮絶な日々と彼を懸命に支えた家族との絆を描くヒューマンドラマ「心の傷を癒すということ」を2020年1月にNHKが放送し、話題となりました。このドラマが再編集され、全国の劇場で公開となります。

(C)映画「心の傷を癒すということ」製作委員会

 在日韓国人として生まれた安克昌さんは、神戸大学医学部に進学し、神戸大学附属病院精神科勤務を経て、神戸市立西市民病院(現:神戸市立医療センター西市民病院)精神神経科医長を務めました。

 1995年の阪神・淡路大震災直後、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネートし、避難所などでカウンセリングや診療活動を行いました。翌年に臨床報告としてまとめた「心の傷を癒すということ~神戸・・・365日~」がサントリー学芸賞を受賞。PTSD研究者として治療活動を続けましたが、がんのため2000年12月に亡くなりました。

(C)映画「心の傷を癒すということ」製作委員会
(C)映画「心の傷を癒すということ」製作委員会

 師を演じるのは柄本佑。支え続ける妻は尾野真千子。父・石橋凌、母・キムラ緑子。兄を森山直太朗、弟を上川周作が演じています。さらに濱田岳、浅香航大、清水くるみ、濱田マリ、近藤正臣らが重要な役柄を務めます。


『心の傷を癒すということ<劇場版>』公式サイト
https://gaga.ne.jp/kokoro/

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