栽培が難しく、希少価値の高い“幻の白小豆”を使った新スイーツを、丹波市の菓子店各店が上品な味に仕上げ、販売している。
白小豆のブランド名は「白雪大納言」。2002年に兵庫県中央農業技術センターが丹波の大納言小豆と岡山の白小豆をかけ合わせて開発したが、農地が限定されるなど栽培がかなり難しく、生産が広がらなかったという。
これを丹波市の新しい特産品にしようと、地元のメンバーが6年前から復活に取り組み、現在およそ20人が栽培している。白雪大納言は、普通の白小豆より大粒で、皮が破れにくく、インゲン豆の白あんよりあっさりとした味だということで、市内の菓子店では、こうした特徴を生かしたスイーツをつくり、新作として販売を始めた。
丹波商業協同組合では「希少種としての物珍しさが注目されているが、ふるさと納税の返礼品として利用するなどして今後は息の長いブランドとして定着させたい」と意気込んでいる。