女子サッカー・なでしこリーグ1部のINAC神戸レオネッサに所属するFW仲田歩夢が5日に出演したラジオ番組で、なでしこジャパンFW田中美南ら新戦力の加入で刺激を受けているとコメント。「チームのなかでは(ポジション争いが)バチバチになるが、そういったチーム内のライバル関係はすごく大事」と述べたうえで、新シーズン開幕を控えたなか、レギュラー奪取や、さらなる活躍、そしてチームタイトル獲得を誓っていた。
INAC神戸からMF伊藤美紀と安本卓史代表取締役社長とともにラジオ関西『寺谷一紀とい・しょく・じゅう』に登場した仲田。2020シーズンへの意気込みを問われた際、仲田は「若い選手やほかのチームから移籍した選手も入ったなか、チームがとてもパワーアップしているなという感じで、手応えもとてもある。新戦力の存在はとても新鮮であり、刺激になっていて、『負けられないな』という思い」と心境を吐露。田中やMF阪口萌乃、MF西川彩華をはじめ、INAC神戸に加わった頼もしい新戦力の存在に発奮。試合出場への危機感を持ちつつ、自身の成長につなげたい思いを語った。
今季からINAC神戸には、Jリーグでの豊富な指導経験を持つドイツ人のゲルト・エンゲルス氏が新監督に就任したが、その指導ぶりについて、伊藤が「チームの雰囲気がとても明るくなって、笑顔がたくさん、(チーム内で)毎日見られる。監督は面白いし、盛り上げ上手」といえば、仲田は「すごく日本語が上手で、全然よく伝わるが、(日本語を話す姿が)ちょっとかわいい」と笑顔。「本人に(目の前で)は絶対言えない!」と恐縮しつつ、番組内で笑いを誘うとともに、チーム内の雰囲気のよさを披露していた。
また、ラジオ番組内コーナー「私の愛用品」で、仲田は「日焼け止め」を紹介。「冬場の天気がよくない日でも、毎日ぬっているし、欠かせない。(肌を)保護しないとダメです」と、日々、外でプレーする女性アスリートならではケアの重要性を語った。「薬用リップ」を愛用する伊藤も、「乾燥肌なので、冬場は特に口角のところが切れがち。これがなかったら本当にやばい! しっかりつけています」と、アスリートならびに女性としての悩みを吐露した。これに対し、番組アシスタントを務める元SKE48の犬塚あさなは「(愛用品が)女子高生みたい」と驚きつつ、同じ女性として共感。これまでなかなか縁のなかった女子サッカー選手との距離を縮めていた。
番組では今季の抱負について、仲田は「チーム(INAC神戸)はリーグ優勝からすごく遠のいているので、今季こそ優勝したい。そして、個人的には攻撃の選手なので、できるだけ多く得点を取りたい」とコメント。INAC神戸での9シーズン目に臨む13番は、強烈な左足からのシュートを得意とするが、近年伸び悩みもあっただけに、今季の奮起に期待が高まる。また、中盤の一角として今季も杉田妃和らとともに活躍が望まれる伊藤も、「ひとつでもタイトルをとって、神戸にタイトルを持って帰ってきたい。個人的には、MFで守備が中心となるが、積極的にゴールに向かい、得点を取りたい」と、アグレッシブに戦い抜くことを誓うとともに、2人ともタイトルへの強い思いを示していた。
女子サッカー・なでしこリーグの2020シーズンは、3月21日に開幕。そして、INAC神戸の初戦は3月22日、ホームのノエビアスタジアム神戸でアルビレックス新潟レディースと対戦する。キックオフは午後1時から。
(※3月10日、なでしこリーグは新型コロナウイルスの影響により、リーグ戦第1節と第2節の開催延期を発表)