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いい! 池田エライザ監督デビュー作品 『夏、至るころ』

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 モデルで女優の池田エライザ(24)が原案・初監督を務める、みずみずしくてストレートな青春映画『夏、至るころ』が、神戸の元町映画館で公開中です。

 幼なじみの高3男子、翔と泰我。小さい頃から祭りで太鼓を叩いてきました。

 高校生活最後の夏、泰我が突然、受験勉強に専念するから太鼓をやめると言い出します。翔は受け止めきれず、どうすればいいのか戸惑います。ある日、2人の前にギターを持った不思議な少女・都が現れて……。

 青春を過ごす日常で、誰でも感じる将来への不安や迷い。この作品は、自意識の混乱や言葉で表現できない葛藤を描いています。

 池田エライザ監督は、今の時代は「無邪気に夢を描くことが難しくなってきている」「正体不明の焦りを感じる」として、今作を通じて若者にエールを送ります。

「このご時世を生きる若者に、深く共感しながらも、何かささやかな手助けは出来ないだろうかと考え、この作品をつくりました。私は諦めてしまっていた青春を、素敵な役者陣が見せてくれました」と撮影を振り返るとともに、「生まれてはじめての感情に触れた瞬間に立ち会わせてもらえたことがなによりも幸せでした。たくさんの方々のお力添えのもと、穏やかで希望が湧いてくる映画ができました」と完成した喜びを語っています。

 主人公の翔が暮らすのは、3世代が同居する、地方のごく普通の家庭です。かつて炭鉱の町として栄えた福岡県田川市を舞台とする物語。蝉時雨、ローカル鉄道、夏祭りなどふるさとの自然の音が楽しめますし、何よりセリフの方言が作品のリアルさを強調しています。


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