神戸市で11日、新たに4人の新型コロナウイルスの感染者が判明した。このうち3人は、9日に感染が確認された50代の女性患者が勤務する東灘区の認定こども園で勤務していた。
新たに感染が判明した認定こども園の職員らは、60代、30代、20代のいずれも女性の職員。3人とも発熱や咳といった症状があり、10日に帰国者・接触者外来を受診したところ感染が確認された。現在は市内の感染症指定医療機関に入院しているが、いずれも軽症で、今後ヒアリング調査を進める。
また9日に感染が確認されていた50代の女性職員についても、一部の行動歴が明らかになり、3月5日けがを負った園児の病院受診に同行したことが判明しているが、この園児については検査で陰性が確認された。
神戸市は「クラスターが発生した可能性が濃厚だ」として園児や職員に何らかの症状があれば、随時必要な調査や検査を行う方針。
また、ほかに70代女性の感染者も確認された。この女性はシルバー人材センター会員として、神戸市水道局東部センターで清掃業務にあたっていた。2月には観光目的でマレーシアのツアー旅行に個人で参加していたほか、3月に入り市内で10人規模の会食に参加していたという。大阪市のライブハウスへの訪問は確認されていない。
女性は現在入院中だが容体は安定しており、神戸市が引き続き調査を行う。