兵庫県淡路島出身のアーティスト、清川あさみさんがプロデュースした淡路人形浄瑠璃の新演目「戎舞+(プラス)」が、3月20日から南あわじ市の淡路人形座で上演される。初日のトークショーには歌舞伎俳優の尾上松也さんも登場する。
500年以上の歴史を誇る淡路人形浄瑠璃は、日本各地に現存する人形芝居の源流とされる。現在は唯一の座「淡路人形座」が、常設館「淡路人形座」を本拠に国内外で公演を行う。2016年には「ミシュラングリーンガイド」で二つ星を獲得した。大阪の「文楽」の技芸員が全員男性なのに対し、座員16人のうち6人が女性というのも特徴。講談師の神田伯山(当時:松之丞)さんや落語家の瀧川鯉八さんとの共演など、伝統の継承とともに新境地の開拓にも積極的に取り組んでいる。
清川さんは、広告、CDジャケット、空間デザインなど多方面で活躍するアーティスト。写真に刺繍を施す手法で制作した作品が脚光を浴びている。代表作に「美女採集」や「Complex」シリーズ、絵本「銀河鉄道の夜」などがある。2016年放送のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のタイトルオープニング映像を手掛けたことでも知られ、最近では2000年11月に俳優・吉岡里帆さんの写真集「里帆採取 by Asami Kiyokawa」が発売。同年、「南あわじ市地域魅力プロデューサー」に指名された。
「戎舞+(プラス)」は、淡路人形座の代表演目の1つである「戎舞」をモチーフに、清川さんがすべてのディレクションを、いとうせいこうさんが脚本を担当した。「戎舞」の神事としての伝統を重んじながら、こだわり抜いた人形衣装や舞台美術で新風を吹き込む。
アニメとのコラボレーションも注目ポイント。「日本の始まりの地である淡路島だからこその歴史や物語を多くの方々に伝えたい」という清川さんの想いから、淡路島古来の「国生み神話」オリジナルアニメーションを劇中上映する。
◆淡路人形浄瑠璃再生「戎舞+(プラス)」
日程 2021年3月20日(土・祝)~5月30日(日)
・1日4回公演… 10:00 / 11:10 / 13:30 / 15:00
※初日のトークショーは15:30~16:45
※水曜定休
※コロナウイルス感染拡大の影響などによる変更の可能性あり
会場 淡路人形座(兵庫県南あわじ市福良甲 1528-1地先)
問い合わせ 淡路人形座 電話番号0799-52-0260
【淡路人形浄瑠璃再生プロジェクト HP】
【淡路人形座 HP】