新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、飲食店に対する兵庫県の営業時間の短縮要請が、8日から阪神間4市を除いて解除された。兵庫県の井戸敏三知事は9日、ラジオ関西の生番組に出演し、「コロナ対応は新たなステージに入った。飲食店の皆さんには、店側の対策はもちろんですが、会食中に飛沫が飛ばないようなエチケットをお客さんにも勧めていただきたい」と呼びかけた。
大阪と交流人口が多い神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市については、8日以降も21日まで、営業時間は夜9時まで、酒類の提供は夜8時半までの時短要請が続く。井戸知事は、その他37市町の飲食店に対しても「引き続き、感染症対策をしっかりお願いしたい」と呼びかけた。
具体策として、手の消毒を初め、飛沫防止のための衝立の設置や換気の徹底を挙げた。さらに、「お客さんには、食事中にしゃべる時はぜひ、口元を覆うような工夫を、勧めていただきたい。単に黙々と食べてくださいというのも、食事の楽しみがない。扇子や団扇、ハンカチでもいい、口元を覆って、飛沫が飛ばないようにする工夫をエチケットとして呼びかけていただくとありがたい」と述べた。
県民には、「これから年度末、年度の初めを迎える。歓送迎会や卒業式、入学式など、飲食につながる行事が多くなる。飲食をする場合は、少人数、4人以下に気を付けていただき、大人数での会食、宴会、コンパは控えていただきたい。食事中に話す時は飛沫が飛ばないよう口元を覆うエチケットを守っていただきたい。扇子を持ち歩くのもいいのでは」と呼びかけた。