新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県下の主な大学は、入学式について、取りやめや出席者を制限しての開催を決めている。
関西学院大学は、12日、4月1日と2日に予定していた2020年度春学期の大学と大学院の入学式を中止することが決まったと発表した。同大学は「式典に参加される入学生やご家族のみなさまの健康・安全を最優先に考え、大学として感染拡大防止の社会的責任を果たすため、中止という決定にいたりましたことを、ご理解賜りますようお願い申し上げます」と広報を通じて中止理由を述べている。
また、神戸大学も11日付で、4月3日に神戸国際展示場(KCC 神戸コンベンションセンター)で開催を予定していた令和2年度入学式の中止を発表している。同大学は、「入学予定者、保護者・ご家族、並びに関係の皆さまにおかれましては、この門出の日を心待ちにされていたことと存じますが、皆さまの安全と感染の拡大防止を最優先に考え苦渋の決断となりましたこと、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」とホームページ上に掲載している。
兵庫県立大学は9日の発表で、4月6日の入学宣誓式については、出席者を令和2年度4月入学生、同学関係教職員等に限定して実施する予定としているが、「今後の新型コロナウイルス感染症の状況や政府等の方針によっては、新たな対応を行う可能性があります。その場合は改めてお知らせしますので、ご確認いただきますようお願いいたします」と告知している。
なお、関西学院大学、神戸大学、兵庫県立大学ともに、3月に開催予定だった卒業式および学位記授与式の中止を決めている。