【『GOGO!ヴィッセル神戸』マッチプレビュー 2021シーズンJ1第5節】
サッカー・J1のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西、パーソナリティー:宮川陽香)の3月15日の放送では、3月17日に明治安田生命J1リーグ第5節でヴィッセル神戸が対戦する相手、川崎フロンターレについて、番記者に試合のポイントを聞いた。
ここまで負けなしの5連勝と早くも首位を独走する川崎F。好調の要因について、サッカーライターの江藤高志さん(「川崎フットボールアディクト」編集長)は次のように分析する。
「これまでの継続性が大きい。昨季までアンカーのMF守田英正選手(現、CDサンタ・クララ/ポルトガル)が移籍したが、そこにMFジョアン・シミッチ選手(名古屋グランパス→)が加入。まだまだ馴染めていないところもあるが、伸びしろはまだまだある」
J1王者として迎えた今シーズン、対戦相手が過度にリスペクトしてくれていることもあり、前半からも点数が取れるなど、川崎Fとしてもよい循環が起こっていると、江藤さんは分析する。
そんな川崎Fのウィークポイントをあえて問うと、江藤さんは「プレスをかいくぐられたとき」と話す。「チームの生命線はプレスの速さ。これをかいくぐられるとラインを下げざる得ないので、相手にチャンスが生まれるのでは」と担当クラブをよく見ているからこそ、課題をあげる。
ただし、先日、ヴィッセルが惜敗した第4節名古屋戦(0-1●)のように、パスミスが散見されれば、川崎F相手には致命的になることも付け加えていた。
そして、この対戦での見どころとして江藤さんがピックアップしたのは、Jリーグで最も注目を集める存在、川崎FのMF三笘薫選手とヴィッセル神戸のDF山川哲史選手の大学同期対決。彼らは筑波大学で研鑽を積んだ仲でもあり、先日の会見で三笘選手も「大学時代、最も1対1をした相手」と話していた。
2人とも昨年のプロデビューから存在感が際立つ。特に三笘選手は、緩急をつけたドリブルや密集地からの決定的パスの供給などに磨きをかけ、2020年はJリーグベストイレブンも受賞。チームの優勝に大きく貢献した。今年もプレーはさえわたり、ここまで1得点2アシストを記録している。
片や、山川選手は本職のセンターバックだけでなく、昨秋から右サイドバックとしてチーム内で台頭。フィジカルの強さ、身体を張ったディフェンスやチャレンジ&カバーで主軸の一翼を担い、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の舞台で経験も積んだ。今年もJ1リーグ戦4戦とも先発に名を連ねている。